「年始所感」
2011年01月04日
あけましておめでとございます。
新年を迎え多くの方々が寺社などに初詣に行かれたと思いますが、皆さん、今年はどんなことを祈願したのでしょうか。
2011年がどうかいい年でありますように、新しい年の「目標や計画」を立てられた方も多いと思います。
年始にあたり「病院運営」のキーワードについて日ごろ考えていることを、少し述べてみたいと思います。
徳洲会グループの創始者,徳田虎雄理事長が「医療の原点は急病救急にあり」「生命だけは平等だ」の理念を喝破し、それを実践し現在に至っているのは、日本全国、海外においても周知のとおりであります。
今、「病院運営」に何が一番大切かと問われれば、「病院の理念」と応えております。院長もこの「徳洲会の理念」を基に、「病院の方針」を総医局の中央壁に次のことを掲げております。
「病院は地域のものであり、ベッドは地域のものである」さらに「質の高い医療を提供し、患者さんの健康と生活を守ることによって地域からの信頼を得る」このことは全医師ならびに他の職員も肝に銘じなければなりません。
更に大事なのは理念を具現化するには「人と活動する場である組織」であるということは言うまでもありません。従ってどこの病院でも「人材の育成」に力を注いでいることは当然でありますが、「病院が必要とする人材」は2通りあると思います。
一つは医師をはじめとする「専門職」として、病院の「縦割り組織を支える有能な人材」であり、もう一つは「縦割り組織を柔軟につないで」病院を「チーム医療」として円滑に「動かすことができる有能な人材」であります。人材育成を通じて、「病院の理念」を共有し全職員が「病院経営」に大いに「参画」し、かかわって頂くことが最も重要なことと考えております。
今年もどうぞ積極的なご意見やサポートを心より期待しています。
投稿者事務顧問 矢野 道夫
「防火管理」
2010年12月01日
今年も残すところ一ヶ月、年末の挨拶、忘年会、大掃除など、何かしら気ぜわしくなりましたが、例年この頃から、「火災」の発生が多くなります。
先月末には厚別区の住宅街において非常に不可解な、「放火の疑い」のある「火災」が連続して発生し、地域住民は恐怖と不安を募らせております。
「火災」は初冬から春先にかけて最も多く発生し、この時期は年間の総出火件数の約6割を占めているといわれています。
私たち日常の生活の中では、火災は避けられないのでしょうか。
「火災」は日常におけるちょっとした不注意、こころのゆるみの結果、重大な事態を引き起こし、大事にしている財産、あるいは尊い人命まで一瞬にして失い、どん底に突き落とされてしまいます。
札幌市では、毎年、約700件の「火災」が発生しているとのことです。
近年の出火原因の多くは、「放火」(厭世、腹いせ、家庭不和等)「たばこ」など人々の不注意によって発生し、発見の遅れや、初期消火の対応のまずさ、さらには防火設備の不備などにより、被害を大きくしているとの報告もあります。
日々、病院内に起こりうる危険やトラブルなどを想定し、有事の際は即座に「正しい判断」を下せるように訓練しておくことが重要です。
特に多くの患者さんを収容している病院の職員は、常に入院患者さんなどの人数、病状、障害の程度などは勿論のこと、きめ細かな「実態把握」を念頭において勤務しなければなりません。
そのためには、日ごろから「防火に対する危機意識」の高揚を図り、さらに緊急時の危機に備えるため「火災の発見」「通報・連絡」「初期消火」「避難誘導」など徹底した「自衛消防訓練」が必要不可欠と考えます。
投稿者事務顧問 矢野 道夫
「禁煙」
2010年11月04日
大幅な増税に伴い、10月1日から「たばこ」が値上げされました。
憤慨する人、良かったと思う人、これを機会に「たばこ」をやめたいと「禁煙」を目指す人、同時に職場内などにおいて「喫煙禁止」を促す動きも盛んになってまいりました。
「喫煙」は価値観や健康の問題が複雑に絡み合い、難しいことではありますが、昨今、他人の「たばこ」の吸い込む「受動喫煙」の影響で病死する人が、毎年、6800人に上るという恐ろしい推計も報じられております。
厚労省など行政機関、企業も健康促進を狙い「禁煙」に対する取り組みを積極的に進めてきております。具体的事例として神奈川県では喫煙を規制する「受動喫煙防止条例」が施行されていますし、ある企業などでは「禁煙」を就業規則に盛り込み、敷地内や業務時間内の喫煙を禁止し罰則の対象に、又「たばこ」を吸う従業員は採用しない企業も出てきているなど、喫煙者は肩身の狭い時代に入ってきたと言っても過言ではありません。
札幌徳洲会病院は、平成15年10月より「院内分煙化」を実施し、更に平成20年4月からは「院内及び敷地内全面禁煙」を宣言し、同時に「禁煙外来」をオープンし「禁煙治療」を行っております。
当職員は総勢約500名おりますが、「院内分煙化」を行う前の喫煙者数は170名程(34%)いましたが、今は100名程(20%)となり「禁煙」に踏み切った方などを含め、70名の方が「たばこ」を吸われなくなっていることが明らかになりました。
一方、患者さんなど「たばこ」を吸われる方から喫煙するスペースが欲しいという要望等があることも充分承知しておりますが、「病院」は多くの方々が利用する「公共的医療施設」ということをご認識いただき、更に「医療従事者」においては、病気に対する予防医学などの観点から「喫煙禁止」を積極的に推し進める立場にあると考えております。
従いまして「札幌徳洲会病院の医療従事者」は、確固たる立場を貫き、「喫煙者ゼロ」を目指して「禁煙キャンペーン」などを是が非でも展開して行かなければなりません。
病院職員は勿論のこと、入院されている方、通院されている方、お見舞いなどで来院される多くの方々に、ぜひ「院内及び敷地内全面禁煙」に関しての深いご理解とご協力を切にお願いするものであります
投稿者事務顧問 矢野 道夫
「ラジオ体操」
2010年10月01日
お馴染みの「ラジオ体操」は、1925年の今から85年前に「健康な体力をつける」「病気の予防・治療に努め知識を広める」という目的で考え出され、「国民保健体操」として、日本放送協会の「ラジオ放送」をもって広くゆきわたり、老若男女を問わず誰にでもできる運動として、現在においても多くの方々に親しまれております。
「腕を大きく上げて背伸びの運動」から始まり軽快なピアノのリズムに合わせて、身体全体の筋肉や関節をバランスよく動かし、最後は「深呼吸です」これで「おしまい」で終了します。
今年の暑い夏休みは終わりましたが、現在、夏休中の「ラジオ体操」の状況をお聞きしますと、今は、学校主催では行われず、町内会や自治会などが音頭を取って、早朝に町内の公園や広場などに集まり、ラジカセなどから流れるリズムに合わせて行っているようです。
私が小学生の頃は、早朝に眠い目をこすりながら小学校の屋外運動場に、生徒、先生は勿論、お巡りさんなども集まり、屋外の拡大スピーカから流れるリズムに合わせて行っていたように記憶しております。
終了後は出席カードに先生から判子(印鑑)を押印して貰うのですが、これがまた大変で「かっこよくて人気のある先生」「大きくて重厚な判子を持っている先生」には行列をなし、貰うのに競い合ったものです。
近年、核家族の進行や、地域との付き合いの希薄化などから、周囲から閉ざされた空間で子育てを強いられている母親が増えているようですが、この早朝の「ラジオ体操」こそが、地域住民との心のつながり、親子間の対話、しいては友達作りの場とならないのかと考えるのはもう古い昔のことなのでしょうか。
徳洲会グループは全国の病院・介護・福祉施設において、朝礼時に仲間と顔を合わせ、元気を確かめ合い、一斉に「ラジオ体操」を行い「徳洲会の理念」を唱和してから、それぞれ職場に戻り仕事を始めております。今後も継続し、実施していきたいと考えている一人です。
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「救急の日」
2010年08月25日
九月九日は「救急の日」。「救急医療」および「救急業務」に対する国民の理解を深めていただき、救急医療に携わる関係者の意識を高めようということで、昭和57年に定められております。
昨今、医療崩壊が各地で起こり、救急難民、医療・介護難民が多く発生し、社会の各地域で矛盾が噴出し議論されています。
其の中の一つに、救急搬送のたらい回し問題もありますが、救急車で病院に搬送される件数は全国各地において年々増加しております。
その要因として挙げられているのは、高齢化が進んだことや、「救急車」を住民の方々が身近なものとして捕らえるようになったからとも言われております。
私共の身近なデーターとして、札幌市における平成21年中の「救急告示医療機関別搬送」統計を見ますと年間総数で64041件「救急搬送」されています。
その内札幌徳州会グループは9981件、全体の15、6%、(札幌東病院はトップで6280件9、8%)を示し、一日平均27件の「救急搬送」を日々受け入れ対応していることになります。
市民が「救急車」を利用するということは、耐え難い苦痛があるとか、生命の危機が迫っているかなどの超緊急性があることが最優先されることは言うまでもありません。
その反面、利用者のモラルの低下も指摘されており、軽症である場合の利用や、タクシー代わりの利用など安易に「救急車」を呼び問題が生じているのも事実であります。
徳洲会グループは37年前「医療の原点は急病救急にあり」と徳田虎雄理事長が提唱し誕生して以来一貫として、「生命だけは平等だ」の理念のもと、年中無休24時間体制を堅持し「救急車を決して断らない」「患者さまの利益を優先する」ことを最大限実践してまいりました。
これからも「救急の日」を機会に、職員一人一人が今一度「救急医療」についての認識を高め「尊い生命を一人でも多く救う」志を持って、地域のニーズに応えるために頑張りましょう。
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「介護施設」
2010年07月28日
介護の負担を社会全体で担うために、2000年に介護保険制度が導入され、10年が過ぎました。
日本は今後10年間に人口が440万人減る一方、65歳以上の高齢者は650万人増え、世界でも前例のない人口減・超高齢国家になると予測されております。
老夫婦二人の世帯や一人暮らしのお年寄りも、認知症の患者さんも急増し、100万人近い「介護職員」が新たに必要になるといわれております。

大きな社会構造の変化の前に、今必要なのは高齢者に対しての長期的な視野での暮らしの安心を確保するための「介護施設の整備」と「介護人材の確保、処遇の改善」が必要なことは言うまでもありません。
そして忘れてならないのが、これからの高齢化は都市部で急速に進むということです。都市部は地価や人件費が高く経営的に難しく、施設を建てたくても手ごろな土地の取得は困難を極め、都市部での建設は思うように進んでおりません。

そう言った厳しい環境の中、札幌徳洲会グループは「介護老人保健施設」を皮切りに、「特別養護老人ホーム」「グループホーム」「ケア付有料老人住宅」など高齢者向けの介護施設を次々オープンさせております。

さらに、この度23年4月1日開設に向けて、清田区里塚に「地域密着型特別養護老人ホーム」を建設することになり、先般、関係者の皆様にお集まりをいただき、無事「地鎮祭」を終えて8月早々にも着工する運びとなりました。

これからも、「生命だけは平等だ」の理念の基、介護・福祉事業においても「全力投球」し、地域住民のご期待に応えるよう拡大展開していきたいと考えております。
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「職場環境」
2010年06月23日
2009年の日看協の調査によると、看護職員の離職率が5年ぶりに低下したのは、各医療機関が離職防止策を講じたことと、経済不況も影響していると報じております。
そもそも看護師不足の背景には、2006年度の診療報酬改定で7対1入院基本料が新設され、全国各地で看護師争奪戦が繰り広げられ、病院は深刻な看護師不足に陥ったことにあります。
危機感を募らせた各病院が着目したのは、今働いている職員をいかに定着させるかという点にあったことです。
医療者が勤務病院を選ぶ際の優先事項は、給与、勤務形態、自宅からの距離、福利厚生施設の有無などは勿論だが、何と言っても採用・定着の決め手は「どういう働き方ができるのか」「安心して働ける職場環境か」ということにあるといわれています。
今、医療の現場は大変厳しく、地方の病院はもとより都市型病院においても特に医師はじめ看護職員の採用獲得は非常に困難を極めております。
職員の採用・定着の鍵はもはや、「働きやすい職場環境の整備なし」には難しい時代を迎えております。
「働きやすい職場の環境整備」に先行投資してきた病院が今や採用確保の「勝ち組」となっているといっても過言ではありません。
当院はこれからも「生命だけは平等だ」との理念の下、「安心の医療」を提供していくためには、今後においても「医療・福祉・介護」に対する志の高い医療者の採用・定着が必要不可欠であります。
いよいよ「新病院移転新築」に向けての着工が目前です。

今からそれぞれの職場でハード・ソフト両面において、「働きやすさ」「働きがい」とは何かを追求し、もっともっと「働きやすい職場環境」の実現を目指して皆で頑張りましょう
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「挨 拶」
2010年05月12日
私どもの病院では朝礼時の終わりに「あいさつ」の唱和を行っています。
○おはようございます
○こんにちは
○ありがとうございます
○おだいじに

あいさつは世界共通の行動であるようです。
昔は「言葉かけ」と言って、他人と出会ったりすれ違ったりした際も気軽に言葉を掛けるのは一般の礼儀だったようです。
今の「おはよう」は「お早くから、ご苦労様でございます」などの略称だとも言われ、朝早くから働く人に向かって言うねぎらいの声かけでした。
「こんにちは」は「今日はご機嫌いかがですか」など、お昼に始めて出会った人への体調や心境を気遣っていました。
札幌徳洲会病院も理念を実践するための一つとして「いつも明るくあいさつをする」ことを謳い奨励しております。
ある研究調査によると、戦前生まれの人は親戚間やご近所、職場の人々との間においては、なにかにつけ集まって話し、協力し合い、助け合う深い間柄を重んずる傾向が強かったようですが、昨今はそこまでの深い関係は却ってわずらわしく、差しさわりのない程度につきあうのがいいと考え、「あいさつ」をしない人が増え、各方面での人間関係を薄めているという報告もあります。
先日、有料老人ホームに入居中の知人を訪問したときの会談で「廊下ですれ違うときは誰もが穏やかに挨拶、何気ない言葉を交わしていることが、これほど心を慰めるとは思ってもいなかった」と知人が話していたことが脳裏から離れません。
当院は毎朝、各職場に配布する「院内連絡報」の冒頭に「朝」いつも明るく挨拶をすることを記述し全職員にメッセージしております。
「あいさつ」は考えてするものではなく、反射神経として実行したいものです。
日頃から気軽に、自然に「あいさつ」をする習慣を身に付けましょう。
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「開院記念日」
2010年04月15日
当院の開院記念日は5月1日です。
昨年から職員、家族、地域住民も一緒に参加出来るようにとの考えから「開院記念講演会」を行っております。
今年度のタイトルは「よく笑う人はなぜ健康なのか:笑いと医療」です。
近年になって、笑いの自然科学的考察が進み、笑いと健康に関する諺が、医学的にも実証されつつあります。
笑いの健康効果に着目した循環器ドクターが、数々の実験、臨床例を紹介しながら人の心と身体の謎に迫ります。
今回の講演では意外に知られていない「笑いと健康の素敵な関係」にスポットを当て、お話しをして頂けるので大いに期待しています。
どなたでもご参加いただけます。多数のご参加をお待ちしております。

【日時】   2010年5月1日(土)18時00分~19時30分
【場所】   リフレサッポロ(白石区本通り16丁目)
【講師】   国立病院機構函館病院副院長   伊藤  一輔先生
【略歴】   1947年北海道大樹町生まれ。弘前大学医学部卒業。
専門は循環器内科・循環器心身医学。
北海道大学循環器内科、東京女子医大付属日本心臓血圧研究所、
国立病院機構西札幌病院を経て05年より現職。
日本笑い学会理事、同学会の北海道支部長。
投稿者事務顧問   矢野 道夫
「新年度」
2010年04月01日
南方からは花の便りも聞かれる季節になり、新年度がスタートしました。
医療は政治や行政の方針に左右されることが避けられない以上、政権交代が医療政策に及ぼす影響は計り知れないものがあります。
新しい枠組みでの国家予算が執行されるこの春ですが、新年度を境にして、診療報酬改定など、果たして医療経済は上向くのか、この春はまさに正念場を迎えることになります。
この厳しい状況で将来展望を拓くためにはどうすればよいのでしょうか。あれもできない、これもできない「ネガティブ思考」にならずに、こうすればできる、ああすれば可能性が見えてくる、それぞれが高い目標を立て役割分担を決め、実践することです。
前向き思考の一つとして、組織の「教育力」があります。新しく入職された方々や職歴の浅い職員の教育・研修を行うことは勿論ですが、今、在職している経験豊富な全職員も「新しい知識」を取り入れ自ら学習・研鑽を積むことが大変重要になってまいります。
当院は現在、臨床研修指定病院として研修医をはじめ、医師以外の医療者を育てるための実習生を積極的に受入れ、研修・教育の成果を上げております。
これからも、組織体としての「教育力」を充実強化していくことで、医師・看護師をはじめとする「志」の高い医療者を多数迎えることができると期待しております。
当院の持っている医療資源(職員・設備・資金・情報・技術)を最大限かつ効率的に、無駄なく生かし、「生命だけは平等だ」の徳田虎雄理事長の崇高な理念のもと「困っている患者さんのために出来ることをすべてに優先する」どんな小さなことにでも「繊細な神経で細心の注意」を払い、「大胆に行動」することが求められているのではないでしょうか。

新年度も全職員で全力投球しましょう。
投稿者事務顧問   矢野 道夫