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- 「Reminder」 佐藤 圭太
早いもので入職してもう12年が経過、今回初めてエッセイ執筆の順番が回ってきました。
何を書こうかな、と考えるも良いネタが思い浮かばない・・・。ここは面白みに欠けますが仕事に関して1つ。
最近担当中の業務の関係で過去の写真を見る機会があり、10年ほど前に所属していた部署の写真を発見。
やはり10年も前となると若い!今より10kg近く痩せていたこともあって、顔もすっきりしている!
そしてあの日々のことが思い出されます。(あっ、ここからはただ私の過去を記すだけなのでご容赦ください)
当時の私は職種柄、知識や技術以外に『自分自身がどのような人間なのか』という自己理解も求められていました。
自分で自分の不甲斐なさを自覚しているものの、変に頑固な性格は素直に受け入れることができなかったのです。
そこに始まる上司の指導。元々は優しい方ですが、指導となると雰囲気はそのままなのに言い方がきっつくなるお方で、
「自分の非や弱さを認められない人間が成長することはないし、ここにはいらない!」
「失敗の経験が少なすぎる。成功した方が多いように見えるけど違う。ただ失敗を恐れて挑戦することを避けてるだけ」
「あなたのプライドの根本にあるのは自分を守るためのもの。そんなくだらないものを持ち続けて何になる?」 など
(当然まだまだありますが、とても書ききれません)
オブラートに包まれることなく発せられるストレートな言葉は容赦なく心に深く刺さります。
自分でも見て見ぬふりをしていたので、言葉で核心を突かれるとさらに重みが増し、受け止めるだけで必死です。
その光景はもはや指導ではなく、叱っている親と叱られている子のようだったのかもしれません。
なんだか思い出すだけで泣きそうです。(笑)
結果、自分の力不足が原因でそこを離れて今に至るものの、元上司の言葉は未熟で生意気な私の何かを変えてくれました。
教わったことは今でも肝に銘じているつもりです。業務とはいえ、ちょっとしたことがすぐに問題となる時代にリスクを負ってまで、ここまでの指摘をしてくれる方は少ないのではないでしょうか?本当に感謝しかありません。
人は置かれる環境に影響を受けて変化する、と教わったことがあります。私の場合は環境も人も恵まれました。
そんな元上司は約2年前に長年勤めたこの病院で職を勇退。今は充実した第二の人生を過ごしていると聞いています。
いつまでもご自愛ください。
何気なく、ふっと目にした1枚の写真は様々な記憶を鮮明によみがえらせてくれるものでした。
※このご時世なので写真は載せることはできません、すみません。