「リハビリテーション室からの景色」 N .A .
2023年12月20日

 リハビリテーション室は当院の8階にあります。

私はここから見える景色が好きです。

すっきり晴れた日は、「恵庭岳」、「藻岩山」や「手稲山」なども綺麗に見えます。

夕暮れ時には濃紫色に染まった空や山の稜線も影絵のようで、その景色に癒されます。

私が担当する患者さんは、外科術後の方や内科疾患で入院している方が中心です。

術後や入院間もない時期等には、体調が優れず病室で辛い思いをされている方もいらっしゃいます。まずはバイタルサインや自覚症状に応じて段階的に離床をすすめていきます。座位で体調不良等がなければ、リハビリ室でのリハビリを開始します。

平行棒内での立位練習や歩行練習も行いますが、可能な方は外の景色を眺めながら立位練習を行うこともあります。認知症の方や御高齢の方等は特に入院生活の中で、時間や日付の感覚がわからなくなることもあります。外の景色を眺めながら、日の光を浴びて四季を感じながら運動機能の改善と共にそういったところの改善にも繋がればと思っています。

「街並みについて」、「山のこと」、「天気のこと」など、外の景色の話をしながらも患者さんの病気に対する受け止めや悩みなどを感じ取ることもあります。

「リハビリテーション室からの景色」を通して少しでも前向きな気持ちでリハビリに取り組めるよう、患者さんの持ちに寄り添いながら仕事を全うしたいと考えています。

投稿者リハビリテーション科 N .A .