「コーヒーと実験」 鈴木 雄太
2024年01月31日

昔から「科学の実験」が好きでした。白衣を着て顕微鏡を使うような仕事に就きたいなぁ、と漠然と考えていた結果、今は臨床検査技師として、顕微鏡で細胞を見る仕事をしています。

コーヒーを淹れる作業も実験と似ていて、ミルで挽いた豆を濾紙(コーヒーフィルター)の中に入れ、そこに適温のお湯を、適切なタイミングで、適当な量を注ぎ、ビーカーにコーヒーの液体を抽出する。この過程がすごく好きで、コーヒーを淹れるときはハンドドリップばかりしてしまいます。

最初は淹れる作業がただただ好きだったので、安いコーヒー豆を買ってきてとりあえず淹れて飲んでいました。しかしある日、しっかりと産地や農園、製法が記載されている、選び抜かれた豆(いわゆるスペシャリティコーヒーと呼ばれるもの)を買ってしまい、その味を知ってしまったために、コーヒーの沼(湖?)に引き込まれてしまいました。

良い豆は味ももちろんですが、最初にお湯を注いだ時の粉の膨らみ、そこから広がる香りのバリエーションもまったく異なっており、コーヒーを淹れるという「実験」の面でもとても楽しいです。

皆様もコーヒーを飲まれる際にはぜひ、コーヒーを淹れる過程も楽しんでみてはいかがでしょうか。

投稿者検査室 鈴木 雄太