「あなたは知らない人から道を聞かれますか?」 金田 眞
2025年01月14日

「困っている人が声をかけやすい人になりたい」とは妻の言葉。

いろいろと思うことがあるらしく、なかなか深いなあと思いながら聞いています。

今はスマホが道順を教えてくれたり、写真も自撮りできたりと、誰かを頼らなくてもなんとでもなる

便利な世の中になりました。

ただ、スマホの充電が切れたり、例えば病院のような施設内でどこに行けばいいのかわからなくなった時には、

やはり誰かに声をかけて聞こうとなります。

じゃあ声をかけるにしても誰に声をかけたら嫌な顔をされないか、とか普通は考えるわけです。

強面で仏頂面の人と柔らかい表情をしている人(あくまで見た目です)を比べると

とりあえずは後者を選びたくなりますが、

結局重要なのは周囲に気を配っている雰囲気がにじみ出ている人は表情にも出ます。

目がやさしそうだから聞いてみようとなります(ちょっと偏見も込みです)

知らない方から突然人生相談されても困惑しますが、ひとまず、道に迷った、病院でも診察室の場所がわからない、

レントゲンの場所がわからない、となった患者さんたちに、この先生には声をかけたら怖そうだから他の人探そう、

と思われないような雰囲気を出せているのか気になるところです。

うちの病院の予約も問診もAIが導入され、温かみのない効率ばかりを重視するような方向に

すすんでいるような気もしますが、対話が大事な場面はまだまだあります。

私たち医師にとっては、その場面は外来であれば診察室で、また入院であれば病室です。

特に外来だとより限られた時間にはなりますが、

患者さんたちが心配で聞きたいことをきちんと話してもらえるような雰囲気を作り、

目を見て対話することを心がけたいなと思っています。

病院はコミュニケーションがとても重要な場所です。

病院スタッフ全員が、「困っている人が声をかけやすい人」を目指してくれるといいなと思います。

投稿者 副院長 小児科主任部長 金田 眞
「冬将軍」 宮城 登
2024年12月16日

 今年も12月となり、2週目からは氷点下の気温となる日が続いています。

128日には気温の低下と共に激しい吹雪となりました。いよいよ冬将軍の到来です。

テレビの天気予報でもこの「冬将軍」という表現がしばしば登場します。

そこで、ふと気になったのですが、なぜ冬だけ将軍なのでしょうか。

いくら猛暑の日が続いても夏軍曹などという表現は使われません。

調べてみると、「冬将軍」の言葉の由来は、1812年、フランスの皇帝ナポレオンの率いるフランス軍が

ロシア遠征を行った際、物資や食料の調達が困難となり、そこにロシアの冬の厳しい寒さが

追い打ちをかけ、フランス軍は撤退に追い込まれました。

このことをイギリスの新聞が「ナポレオンはGeneral Frost(厳寒将軍・霜将軍)に敗北した」と報じました。

日本ではこの言葉は「冬将軍」と翻訳され、ヨーロッパ最強のナポレオン軍を打ち破るほどの冬の厳しい寒さを、

そのように呼ぶようになったとのことです。

日本の「冬将軍」は毎年日本海側を中心として寒気が西から回り込み、大規模な災害をもたらすほどの

大雪になることがあり、注意・警戒が必要です。

投稿者 整形外科部長 宮城 登
「おとしもの」 東 直樹
2024年12月10日

私は、ついうっかりものを置き忘れる癖がある。

昨年、12月にススキノに飲みいった帰りのことである。

6条西3丁目でタクシーを拾って、円山近郊の自宅で降りるときに

タクシーの運転手が

1200円です。」

と言われ、財布を見るとちょうどお札を使い切ってなくなっていた。

クレジットカードで払おうとしたが、小銭入れが膨らんでおり、500円玉と100円玉で払おうとした。財布をタクシーの後部座席において、払って降りてしまった。

タクシーが帰った瞬間

「あ!」

財布をタクシーに置き忘れてしまったのである。

すぐ、後を追ったが、行ってしまった。

翌日、だめもとでA警察署にいって、

「財布を落としてしまったのですが・・。」

「身分証明書は?」

 運転免許証は、置き忘れた財布の中に入っていた。

しかたなく、病院の写真付きのネームプレートを見せると、

「OKですよ」

(ネームプレートでいいんだ。ラッキー?)

「中央区のC警察署に届いています。そこに行ってください。」

「わかりました。」

やった。届いていた。ついている。

1時間後にC警察署についた。

「先ほど連絡を受けたものですけど・・」

「ああ!財布の落とし物ですね。」とにこやかに女性警察官が対応してくれた。

「身分証明書は?」

 運転免許証は、女性警察官が持っている置き忘れた財布の中に入っていた。

また、病院の写真付きのネームプレートを見せると、

「OKですよ」

「ところで、財布のなかにお札は入っていましたか?」

お札がなかったから、小銭で払ったため、置き忘れたのだ。

「入っておりません。」というと怪訝な顔つきになり、

「本当ですか!」としつこく2度も効く。変だな?

「ところでどなた(タクシー運転手)が届けたのですか?」と聞くと、

いつもは、お礼はいらないようですとにこやかに答えるのが、

「お教えできないことになっています。」と強い言動でこたえる。

ん?

変だな?

ふと、思いついた。

「どこで拾ったのですか?」

「南6条西3丁目に落ちていたそうです。」

胡散臭いな。そこはタクシーを拾った場所だ。

おそらく届けたタクシー運転手に

「札を抜いただろう。後で調べればばれるぞ。首を洗って待ってろなどと」と恫喝したに違いない。

だから、しつこく「お札は?」と繰り返す次第。

善意でとどけたのに、警察で犯人扱いされたに違いない。

かわいそうに。あとで届けたタクシー運転手にどういうのだろうか?

おそらく、うやむやにするのに違いない。

怖い世の中ですね。

投稿者 内科部長 東 直樹
「糀と糠の効用」 野呂 紀子
2024年12月02日

 私はお米のご飯が大好きなのですが、お米の仲間からも生活の癒しをいただいています。

それが、米糠と米糀です。と言っても、漬け物などの手の込んだものではありません。

 米糠は,手作りの「糠カイロ」にしています。米糠:玄米:塩を221の割合で,

布袋を作って入れて枕のようにするだけです。布袋の素材は木綿なら何でもいいと思いますが、

綿ジャージーが柔らかさを感じておすすめです。電子レンジで温めると、数十分持続する温もりが心地よいです。

下腹部はもちろん、副交感神経の要と言われる後頸部や腰や尾骨の辺りに当てると,良い眠りが得られます。

あとは専門が婦人科だからという訳ではないですが、股間に挟む効果も感じています.

使い捨てカイロとは違って自然に冷めるので、寝る時に使っても暑くなりすぎることなく、ほどよく

自分の体温を引き出してくれる感じで心地よいです。

パソコンやスマホで疲れた眼にも、市販のアイマスク以上の効果を感じます.ネットで調べると作り方が出ています。

(大きさとレンジ時間に注意して下さい。やりすぎると焦げることがあります。)

小豆などの他の材料で作ってもいいのですが、米糠で作ると柔らかく、優しい匂いがするので気に入っています.

ヨモギの季節に採ってきて乾燥させて混ぜたりもしています。

 米糀は、甘酒などで注目されている食品ですね。消化酵素であるアミラーゼやプロテアーゼ、

抗酸化作用に優れたアミノ酸「エルゴチオネイン」が含まれています。私は手軽に美味しく、

乾燥したタイプのものをミルで粉にしていただいています(おすすめはマルコメの「プラス糀」)。

お肉などを漬けたりして料理に使うのも良いですが,ヨーグルトにかけるのが最も手軽でおすすめです。

きな粉と一緒にかけると絶品(?)です。塩糀なども便利なので利用しますが、粉は日持ちがするし、何よりほんのり甘いのが魅力です。

元々は友人から市販の「糀パウダー」をもらったのがきっかけでしたが、自分で挽いた方が安価なのでそうしています。

腸活に効果を感じています.

 どちらも安価で手軽で,ちょっと癒しとヘルシー感を感じられるものです。どうぞお試し下さい。

投稿者 産婦人科 野呂 紀子
「日本一早い紅葉 銀泉台~赤岳~白雲岳」 原田 栄志
2024年11月18日

先日、日本一早い紅葉を鑑賞してきました。以前から黒岳、旭岳登山は何回か経験してきましたが、銀泉台~赤岳の紅葉は話に聞いていただけで、行ったことがありませんでした。多分、全国的にも、黒岳や旭岳ほど有名ではなくて、どこそれという人が多数いるかと思います。今回 層雲峡、ホテル大雪に宿泊して、銀泉台~赤岳~白雲岳まで行って来ました。が、赤岳~白雲岳が想像以上に岩がごつごつしていて、大変でした。昔登って苦労した羅臼岳、利尻富士登山を思い出しました。その後の全身筋肉痛もなかなか凄くて、その日の晩御飯は多分低血糖、低ナトリウム血症等で気分が悪くて全然食べれませんでした、、、が、一度は行く価値のある紅葉を鑑賞できました。

層雲峡温泉のホテルで6:30から急ぎ、朝食をとり、銀泉台行のバス乗り場に車で移動、

駐車場に車を置いて、急ぎ乗車券売り場へ、バス代&駐車場代2500/一人を払い、バスに乗車、ほぼ満席でした。私は立ったまま、出発。途中~砂利道になりごとごとゆられること30分で、ようやく

銀泉台に到着、登山届&トイレをすまして、

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いざ出発。最初は緩やかな砂利道を登山口まで、その後登山道入り口を過ぎて

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1花園までの紅葉が圧巻でした。ただ天気はやや雲が多く、一部ガスがでてきて、少しずつ寒くなってしまいました。地面は霜が降りていて 一部溶けてべちゃくちゃの歩きにくいとこともありました。

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2花園、ガレ場、コマクサ平はガスで残念ながら、あまり眺望を楽しむことはできませんでした。転ばないように気を付けて、登り、ようやく尾根にでて、赤岳山頂に着きました。

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ちょっとだけ休憩、おやつを食べて、白雲岳を目指して、出発しました。尾根道を歩き、途中で、小泉岳に立ち寄り、白雲岳へ、、でも白雲岳分岐からが意外と長く、また巨石だらけの登山道でなかなか大変でした。

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この後は帰りのバス 最終バスが1600に間に合うように来た道を下山しました。ガスがでてきて、ひたすら転倒しないよう、注意しながら、約1時間半で赤岳から銀泉台まで下山しましたが、下山のほうが太ももに負担がかかり、翌日から筋肉痛がひどかったですね。最後に1週間前に登山した妹が撮影した紅葉の写真を掲載して、紅葉をたのしんでもらいたいと思います。

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投稿者 整形外科部長 原田 栄志