「診察室」 長尾 知哉
2019年07月08日

 いつもの曜日のいつもの時間です。今日は好きなバンドの話、勉強の話、バイトの話などなど、なにを聞こうか話そうか、もちろんあなたの体調はいつも気がかりです。

 いつもなら診察室のドアを3回ノックして入ってきてくれるのですが、その日は体調が悪くて来られないと聞きました。少し心配です。

 あなたが最初に診察室に来た日も3回ノックだったのでしょうか?かなりつらそうに入ってきたのは覚えています。あの日から5年あまりの日が経ちました。

 がんを乗り越えていくことは大変だったでしょうが、ほんとうにあなたは頑張ってくれたと思います。あなたの周りにはさまざまな病院内外を問わず、北海道を越えて多くのプロフェッショナルが集まってくれました。あなたは私とこれらの人々をつないでくれました。

 いっしょにがんと闘い、乗り越えて生きていくこと。あなたが生きる毎日は治療に携わる私たちも含め大きなチャレンジであり、冒険であり、夢でした。いっしょに喜び、いっしょに悩んだ日々でした。なかなかうまくいかないことが多くてごめんなさい。

 さよならは言いません。「たぶんまた来るよ」と思っています。いつもの曜日のいつもの時間に外来にいます。予約なんて要りません。ドアを3回ノックしてくれればあなただとわかります。

 あなたの主治医はこれからも、いつまでも私なのですから。

投稿者外科・乳腺外科医長 長尾 知哉
「アレルギー科エッセー」 續木 康伸 
2019年06月25日

アレルギーは早めに治療しましょう。治療が遅れると後から大変です。

投稿者小児科・アレルギー科医長 續木 康伸
「羽毛の進化-鳥は恐竜である・後編-」 成田 光生
2019年06月10日
 前回は「恐竜には最初は飛ぶためではなく、保温のために羽毛が生えていた」という話をした。その続きである。最も原始的な羽毛は、根元から多数の毛が多方向にふわふわと生えている、いわゆるダウン(ジャケットに使われる幼弱な羽毛)であった。ただしダウンには保温性はあるものの飛ぶ機能は無く、次世代羽毛として‘赤い羽根募金’の羽根のように、真ん中に羽軸(うじく)がありそこから左右対称に羽枝(うし)が生えている軍配形の羽毛に進化してゆく。そしてさらに最終段階として風切り羽と呼ばれる、左右非対称、つまり前側の羽枝は短く後側の羽枝が倍以上も長い羽毛が完成した。これは鳥が卵を温めている姿勢を想像して戴ければ分かるように、下側に向かって羽枝が長く伸びることにより少しでも地面との隙間を無くす意味で、保温のためには合理的な形である。すなわち一部の恐竜は、卵を温めていたのである。
 恐竜が鳥に進化するに至ったもう一つ大切なポイントが、骨である。恐竜の骨と聞くと化石になった、まさに「石の骨」が思い浮かべられるだろうが、実は恐竜の骨は、中身は軽石のように隙間だらけだったのである。すなわち恐竜にとっては体の軽量化がより大きく進化するための重要な課題であり、恐竜は骨を軽石化することにより、巨大生物となり得たのである。
 ある日、体の軽いやんちゃな恐竜が、わーいわーいと言って手=羽を振り回して遊んでいるうちに偶然、あれ?体が‘浮く’?ということに気づいた。あるいは木登りをして遊んでいたやんちゃな恐竜が誤って木から落ちて、思わずわー!と手=羽を振り回したらあれ?体が‘浮く’?ということに気づいた。たぶんそれが恐竜→鳥が空を飛んだ最初の瞬間なのではないだろうか。何億年も昔、遠い、遠い時代の話である。

投稿者小児感染症部長 成田 光生
「時代の変化」 城田 誠
2019年06月03日
最近時代の変化、昔との変化を感じることが多い。

平成から令和になった。自分も昭和、平成、令和と3つの元号を経験することになった。

先日ニセコに行ってきた。噂通り外国人がたくさんいて、新しいホテルやペンションがどんどん建設されていた。

私は若い頃陸上部に所属していたのだが、最近日本の陸上選手の力の向上が著しい。男子400mリレーは東京オリンピックで本当に金メダルを狙えるかもしれない。自分が昔やっていた男子走り高跳びでも今年日本記録が出て、今のところ今季の世界最高記録である。昔ではあり得ないことだ。

以前から好きだったがビールにはまっている。以前は日本ではほとんどがピルスナーの類だったが、今では日本中に多くのブルワリー(醸造所)が誕生し、さまざまなクラフトビールがあり楽しんでいる。個人的にはHazy(濁った)な苦いビールが好みだ。

自分の仕事でいうと、昔よりも腹腔鏡手術の割合がかなり増えた。時代の変化として低侵襲治療が求められた結果である。おかげさまで私が専門外来をしている鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術は北海道で一番の手術件数をさせてもらっている。

あと何年仕事をするのか、何年生きるのかわからないが、時代はどう変化していくのだろうか。好きなビールを飲みながら変化を楽しみたい。

投稿者外科医長 城田 誠
「私のお気に入りの札幌近郊の山々 日帰り可能な山々」 原田 栄志
2019年05月27日
三角山~大倉山 311m
我が家から歩いて登れる山で、マラソンのトレーニングにちょこちょこ登っております。冬でも登る人がおり、土日などは駐車の車の数に驚いたりしておりますが……私は春から秋までしか登りませんが……三角山だけならば30分程度で山頂に立て、札幌の街並みや円山、藻岩山までの眺望が楽しめます。標高は311.0mと低いですが、道もきちんと整備されており、迷うことなく山頂までいけます。登山口は3か所ありますが、トイレ、杖が整備されており駐車場もある山の手が一番おすすめでしょうか。宮の森や小別沢からも登れますが、最初の登りがややきついかもしれません。たまに初冬にはクマ出没にて登山禁止になる事がありますが、、山の手や宮の森の小学校低学年の遠足コースですので幼稚園児~高齢者まで手軽に楽しめる山で私のお気に入りです。ちなみに山頂から我が家も見えます。物足りない人やトレイルランをするにはそのまま大倉山まで縦走がおすすめです。大倉山山頂まで行き、ジャンプ台の上からの眺望も札幌ならではですね。ジャンプ台の横の遊歩道を散歩し、大倉山周辺の高級住宅地のお宅を拝見しながら周遊するのもなかなかです。また本郷彫刻美術館も立ち寄る価値ありですね。


円山 225m
北海道神宮、円山公園を周遊後に原生林の入り口からお地蔵さんを眺めながら、登ります。
夏でも原生林のヒヤッとした冷風を味わいながら(パワースポットの雰囲気を堪能しながら)こちらも最短20-45分程度で山頂まで辿りつけます。こちらも真冬でもかなりの人が登攀しております。途中でエゾリスの巣があり、可愛い姿を目にすることもできます。札幌市内の眺望は円山山頂の方がひらけており、眺めはいいです。


八剣山 498m
本来の名前は「観音岩山」であるが、岩の峰峰が8本の剣に見えることから こちらの名前のほうが有名です。国道230号線で定山渓温泉に行く際に右手に見える山です。果樹園のところからの中央口と駐車場のある南口からで登ります。登山届が必要で、最初やや急登が10分ほどあり、その後中央口&南口からの合流 やや平坦になり、尾根に出ると眺望がひらけます。ごつごつした岩場を登り、最後にすこしロープが付いた鎖場があり、人との交差に神経を要します。40-50分程度で山頂に到着。20-30人が座れる広さの山頂は天気がよければ360度の風景が楽しめ、また標高の割に十分登山した満足感が得られる山です。以前に60歳代の方が滑落しておりますので、低山ですが、十分注意する必要がある山です。帰りに定山渓温泉屋小金湯温泉で汗を流してすっきり帰れるのも魅力ですね。

札幌岳 1293m 
ここからは中級者向けになるかも……5~6時間の登山になります。車で定山渓温泉温泉奥の豊平峡奥、冷水登山口から登ります。以前の台風後を見ながら登り、約1時間で林道を横断、さらに約1時間沢の周囲を上り、冷水小屋で一服。その後約1時間半で札幌岳山頂です。私は以前5月の連休に登ったら、山頂周辺はまだ雪山で、登山道は雪解け水が一杯ながれておりました。熊避けのスズが必須で、また夏場は虫よけスプレーも必要です。


空沼岳 1251m
こちらもやや中級者向け 自家用車がないとやや厳しい山。採石場を横切り、車で行っても最初心配になりつつ空沼岳登山口に到着。登山道手前に小屋で登山届をだして登攀開始。沢に沿って登り 途中青沼、万計沼等を横を通り、万計小屋を経由 山頂へ。快晴ならば360度 支笏湖~札幌市内までの眺望が楽しめる山のはずですが、、なぜか私が山頂に着くときにはガスが出で、一面しか眺望が望めないのです。今度はものすごい快晴の時に登りたいなあと思っているのですが……


黄金山 739.1m
以前増毛の診療所に毎月泊りで診療に行く途中に見えて気になっていた山である。浜益富士とも呼ばれる。国道231号線から見え、国道451号線から登山口がわからず迷った覚えがある。今は薬剤師となった娘と共に登山した思い出の山でもある。自家用車がないといけないが、山頂からの眺望は一見の価値ありと思う。沢に沿って登り30分ほどで水場があり冷水を堪能 その後はひらけた登山道を約1時間程度で 最後に岩場でスリルを味わいながら狭い山頂に到着 帰宅前に浜益温泉で一風呂がさらに嬉しい。露天風呂でさわやかな風を味わえるが、帰りに運転では、特に札幌市内の道路では覆面パトカーやスピード違反の取り締まりにご用心くださいね~。



投稿者整形外科部長 原田 栄志