「天命を知るはずの歳」 佐竹 秀幸
2020年01月08日

自分は今年50歳になる。幼いころ思った50代の印象は、『おじいちゃん』であった。最近テレビCMで作家の三谷幸喜さんが、年齢を重ねたメリットは?と聞かれて、ひとことでまとめると「経験」と答えている。さて、今自分はというと、年相応なのは、視力くらい・・・小さな字が見えなくなってきた。自分は、高校卒業し2年浪人、大学卒業して更に2年フラフラ。就職し、徳洲会内で転勤は7回、開設に関わること4回、移転3回、閉鎖も1回。年末にある方から波乱万丈だよねと言われた。確かにたいへんではあったが、やり尽くしたた感のほうが強い。多くの方たちと接する機会があり、いろいろなことに直面し、それが自分の財産になっている。逃げ出したいと頭を抱えるトラブルは数えきれない。しかし、のちに考えると、いい経験したなぁということが大概であった。チャンスはピンチの顔をしてくると後押ししてくれた人には一生感謝である。ここ札幌徳洲会病院に戻り9年程になるが、立場的な変化はあるものの、大きなトラブルと感じたことはほぼない。平和なのか、それとも熟してきたということなのだろうか。

「五十にして天命を知る」というのは、孔子の言葉だが、時代が違うのか、己の資質の問題なのか、使命を悟るという意味では「天命を知る」どころか意識したことさえない。40歳を過ぎたころ、自分の人生、24時間に置き換えると何時ころと質問された際、自分は午後2時ころと答えたが、今もその時計は進んでいない感じがする。

いきなり大きな話になってしまうが、人類の進歩は、経験やノウハウの蓄積を生かしてきたからに他ならない。発見や発明のうち有益なものはいつの間にか日常生活に浸透してくる。小さな世界であるが、仕事においても、自身の経験やノウハウは、次世代の糧にしてもらいたい意識がより強く働くようになってきた。必要か否かは、受け手が判断すればよい。

多くの人が、夢を絶えず持ち続け、人生をより謳歌し、こと仕事に関しては、いいところに勤めてますと胸を張って言える職場にしたい。これは、10年くらい前に思ったこと。

いろいろありますが、元気に健やかに、そして素直さと少しの勇気を持って行動にうつす。LOVE IS ACTIONとは、よく言ったものだ。やり過ごすつもりは毛頭ないが、その時大変だと思っても、長い人生を揺るがすようなことはそう多くはない。今更ながら、そんなことを忘れず、過ごしていきたいなぁとぼんやり思う『おじいちゃん』への始まりの年です。

投稿者経理課長 佐竹 秀幸