「冬将軍」 宮城 登
2024年12月16日

 今年も12月となり、2週目からは氷点下の気温となる日が続いています。

128日には気温の低下と共に激しい吹雪となりました。いよいよ冬将軍の到来です。

テレビの天気予報でもこの「冬将軍」という表現がしばしば登場します。

そこで、ふと気になったのですが、なぜ冬だけ将軍なのでしょうか。

いくら猛暑の日が続いても夏軍曹などという表現は使われません。

調べてみると、「冬将軍」の言葉の由来は、1812年、フランスの皇帝ナポレオンの率いるフランス軍が

ロシア遠征を行った際、物資や食料の調達が困難となり、そこにロシアの冬の厳しい寒さが

追い打ちをかけ、フランス軍は撤退に追い込まれました。

このことをイギリスの新聞が「ナポレオンはGeneral Frost(厳寒将軍・霜将軍)に敗北した」と報じました。

日本ではこの言葉は「冬将軍」と翻訳され、ヨーロッパ最強のナポレオン軍を打ち破るほどの冬の厳しい寒さを、

そのように呼ぶようになったとのことです。

日本の「冬将軍」は毎年日本海側を中心として寒気が西から回り込み、大規模な災害をもたらすほどの

大雪になることがあり、注意・警戒が必要です。

投稿者 整形外科部長 宮城 登