『あ〜ぁ、夏休みぃ〜』(こんな夏休みはもうごめんだ) 片田 竜司
2020年08月17日

夏の代表曲と言えば、チューブの「あー夏休み!」、歌の内容はよく覚えてないが、リズムや曲調からは夏の高揚感がビシビシ伝わってきて、サビの「あー夏休み」の絶叫パートでその高揚感が爆発する、そんな曲だったと思います。

それに引きかえ、今年の夏休みは・・・・『あ〜ぁ、夏休みぃ〜』って感じで同じ「あぁ」でも、がっかりでため息まじりな「あ〜ぁ』になってしまっています。

冷静になって考えてみると、今年の夏休みは前代未聞で、緊急事態宣言の影響で小中学校は8月に入ってもまだ、夏休みに入っていないし、そもそも今年は東京オリンピック・パラリンピックの年で、今頃は、日本中が熱狂していたはずだったし、札幌ではマラソンが開催されてそれこそ大盛り上がりのはずだった。

春先に予約しておいた夏の旅行計画も泣く泣くキャンセル、里帰りの予定もキャンセル、空いた日程に近場の温泉にでも、とは考えたものの、そもそも、コロナにビクビクしながら、自分や周りの人に気を使いながら、といった時点で、すでに高揚感がなくなってしまうわけで、結局、何の予定もたてられず、夏休みに突入してしまったわけで。

「夏休みを取れるだけでもありがたく思わねば」と頭ではわかっていても、こんな夏休みはもうごめんだ。

コロナのバカヤロー早く消え失せろー、来年の夏休みこそは「あー夏休み!」と絶叫したい、心からそう思う。

投稿者 放射線科部長 片田竜司
「いきものがたり」 松井 裕帝
2020年08月11日

我が家、2か月ほど前に友人からカブトムシのつがいを頂きました。その日、子供達はとても興奮した様子で虫籠をずっと眺めていました。子供のアレルギーなどのこともあり、これまで生き物を飼うことがなかったのです。生き物を育て、共に生活することは学校の授業では教えてくれないことをたくさん教えてくれます。子供達はカブトムシのつがいに『かぶお』と『かぶこ』と名を付け、毎日ご飯(カブトムシ用のゼリー)の交換や、虫籠が汚れていたら掃除、たまにひっくり返って起き上がれなくなっていることがあるため元に戻してあげる、程度であまり手のかからないカブトムシ達ですが、大事に見守ってきました。

夜間には狭い虫籠内で飛ぼうとしている翅の音がよく聞かれ、時に耳障りなこともありますが、音がしないと逆に心配になるなんて、いつの間にか家族全員がかぶおとかぶこを家族と思っていることに気づかされます。

そんな最中、7月末には交尾をしているのが頻繁に見られ、卵も産んでいました。かぶこはいつの間にか片方の前脚がなくなっていましたが、逞しく生き続けていました。昆虫の生命力は素晴らしいと思わずにはいられません。

こんなカワイイ家族の一員に突然の不幸がやってきました。先日、つがいのうち、メスが亡くなりました。数日前から元気がなかったので心配していたのですが、朝動かなくなっていました。子供達も生き物が死ぬという、ごく当たり前のことではありますが、目の当たりにして色々なことを感じたことでしょう。敢えて聞いたりはしていませんが。

今年はオリンピックがなくなり、夏休みも短くなってしまい、外に遊びに行くことも躊躇してしまう不思議な夏となってしまいましたが、我が家には毎日貴重な命の授業が繰り広げられています。

投稿者外傷センター部長 松井 裕帝
「正常性バイアス」 西條 正二
2020年07月27日

 昨年、虫垂炎(いわゆる盲腸)になりました。

 ある夏の日、慌ただしい1日の勤務が終わり、帰宅途中の自転車上で、間欠的な右下腹部の違和感を自覚しました。運動不足なのに自転車を漕いだことによる腹斜筋筋膜痛と考え、むしろ腹筋を鍛えるべく下腹部に力を入れて、力強く自転車を漕ぎながら帰宅しました。

 しかし帰宅後も疼痛が遷延。『お腹が空いたんだろw』と思い、某乳酸菌飲料を一気飲みしてみましたが、全く改善の兆しなく、試しにHeel drop testをしてみると陽性に。"虫垂炎"の文字が頭を過ぎりました。

 しかし、昔、胃腸が丈夫で"コンポスト"の異名を誇った自分に限ってそれはないと正常性バイアスがかかり、食い過ぎと判断し、一眠り。

 それでも疼痛はさらに悪化傾向となり、悪寒も出現し始めたため、仕方がないので救急外来を受診しました。

 問診票を記載し、自分で自分を診察してみると、ブルンベルク徴候陽性で、面白いくらい、ばい〜んwと痛みが反跳します。おそらく自分のことでなければ流石に虫垂炎の診断に至ると思うのですが、いざ自分のこととなるとまたもや正常性バイアスが働き、『これは脱水による虚血性腸炎に違いない』と判断し、急速輸液を1000ml施行してみました。

 しかし、当然腹痛は改善するはずもなく、仰臥位保持不可能なレベルまで悪化してきたため、意を決して腹部造影CTを施行。根部に石灰化を伴う虫垂の腫脹と周囲の脂肪織濃度の上昇を認め、急性虫垂炎の診断に至りました。

 当直の外科の先生にコンサルテーションさせていただき、手術を希望させていただいたため、夜間にもかかわらず、虫垂切除術を施行していただき、無事退院することができました。

 思えば自転車を漕いでいる時点で通常ではあり得ない腹痛だったと思うのですが、自分のこととなると強力な正常性バイアスがかかり、診断の遅れにつながりました。

 この貴重な経験()を糧に、日々の診療に役立てて行きたいと思う今日この頃です。

投稿者プライマリーセンター医師 西條 正二
「コロナ禍での気づき」 小野寺 麻記子
2020年07月20日

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い北海道では全国に先がけて緊急事態宣言がなされ、20202月末から6月中旬まで、長い長い自粛期間が続いた。

私も小学生の娘がいるため、長期に渡る異例の休校措置を受け勤務調整を余儀なくされ、職場はもちろんのこと、受診される患者さまにも予約変更など多くのご迷惑をおかけすることとなり、本当に心苦しい思いをしていた。おそらく全世界の多くの方が、この先どうなるのだろうという不安の中で過ごし、また多くの悲しみを経験されただろう。

それでも、過去に類を見ないこの試練の中でも、少しずつ前を向き、変えなくては!変わらなくては!という世の中の様々な挑戦を目の当たりにすると、人はこんなにも強いものかと思う。

しかし、強いものばかりではない。当たり前であるが、むしろ弱い部分が人には多いと思う。

こんな時だからこそ、「心の距離感」を縮めようという思いも生まれる。実際、物理的に人との距離を意識せざるを得なくなって、逆に人と人との心の繋がりは「密」になったのではないだろうか(だからこそ生まれる軋轢もあるだろうが...)。

遠くの人に思いをよせ、身近な人が助け合う。駆けつけることは叶わなくても、今自分ができる何かをしようという、いろんなカタチの思いが世の中溢れていたような気がする。大変な時期はまだ続いているが、どこかで聞いた「『大変』というのは乗り越えたら大きく変わる、という意味がある」というのを心の隅において、自分なりのニューノーマルな生き方を模索していきたい。

 ところで、老若男女問わず多くの方が自粛期間中に新しいことに挑戦したりと、それぞれの自宅での過ごし方が話題となっていたが、私も例にもれず新しく始めたことがある。

一つは運動。医療従事者にも関わらず万年運動不足で、年に一度の健康診断の問診には毎年「運動を始めたいと思っている(がまだ始めていない)」にチェックをするも一向に始める気配はなかった。まさに口だけ...

しかし、ここにきて何と4ヶ月以上も、ステイホームトレーニングやかんたんヨガなど続けている。今年の健康診断では堂々と、「すでに始めている」にチェックをつけよう!

もう一つは資格取得への挑戦。以前から必要だと思いながらなかなかできなかった心理のお勉強。医療従事者としても大事だし、子育てする中でも、介護する中でも知っておきたいことがたくさんあると思い一念発起。新しいことを始めるのはそれなりに大変ですが、思いがあって自分で始めたこと。乗り越え大きく変わるために、公力効果を期待してここに記してみた(というわけで成果は、次回に続く...)。

投稿者歯科口腔外科医長 小野寺 麻記子
「国民の祝日」 三浦 美文
2020年07月14日

ふと外来でカレンダーを見上げていた。7月の2324が赤くなっている。「海の日」と「スポーツの日」だ。東京オリピック開催に当たり祝日をずらして連休とした。「山の日」も今年は8月10日に変更になっている。オリンピックはCOVID-19の拡大で延期になったが、祝日はそのままになっている。

 国民の祝日は現在では全部で16日ある。私が子どもの頃は、軒先に日の丸を掲げている家が目についたが今ではほとんど見られない。以前、国民の祝日は日にちが決まっており、日曜日と重なると振替休日やハッピーマンデーはなかったので「今年は休みが減って損をした」などと言っていた。第2月曜日になった体育の日は平成30年にスポーツの日となり、今年は7月24日になっていた。国民の祝日にはさまれた平日は休日となるので、敬老の日と秋分の日に絡む3連休となる年が数年に1度出現する。「海の日」、「山の日」の制定などにより昔と比べで休日が増えており、これを歓迎する人と歓迎しない人(稼動日数が減るため)に分かれている。

 国民の祝日の中で春分の日と秋分の日だけが決まっておらず、前年の2月の第1平日に国立天文台が発表する。決定方法には天文学が関係しており、二十四節気である春分(秋分)の含む日とされている。1太陽年は平均で365日と5時間49分ほど(6時間弱)かかるので、その調整のため4年に1度閏年が必要となる。また、1年で11分程余分に補整することになるため、400年に3閏日を抜く再調整も行う。さらには、地軸は月や金星など他の惑星の引力により影響を受けるなど、複雑な計算が必要のようです。昼と夜の長さが同じと言われるが、日本の場合は昼の方が14分程長いそうです。

 来年のオリンピックの開催日程は1日ずれて7月21日から8月8日までの予定なので、土曜日を絡めると4連休となる今年と異なり、スポーツの日は10月の第2月曜日に戻るようです。本来なら東京2020で盛り上がっているはずが、それどころかコロナウイルスにより自粛に追い込まれている。このウイルス感染が早く落ち着いて、有意義に国民の祝日を過ごしたいものです。

投稿者:歯科部長 三浦 美文