将棋に関心のある読者はどれ位の割合であろうか?
今、将棋が注目を浴びている。タイトルの全てを獲得して八冠を達成した藤井聡太の活躍が将棋を知らない人にも驚きと感動を与えている。藤井聡太の将棋は面白い。プロの棋士でもAI(コンピューター)と対戦すればかなわないが、トッププロでも驚くAIに近い手を指すことがあり神の手とも表現されることが多い。1988年18歳で名人経験者4人を破り、NHK杯で優勝した羽生善治九段の登場と似たワクワク感がある。1996年25歳で羽生は七冠を達成するが藤井はまだ22歳である。今後の活躍に期待するとともに私は将棋アプリで藤井の棋戦を中心にリアルタイムで楽しんでいきたい。言い過ぎかもしれないが、野球界の大谷翔平と同様に同時代を生きていることに幸せを感じる。
レベルは違えども私はというと小学生で将棋を覚え、年上のいとこと将棋に熱中した楽しい時期を記憶している。勝ち負けに目先がいき、定跡を覚えるのが苦手では強くなるはずがない。それでも詰め将棋は得意な方で劣勢を挽回して勝利した時の喜びはひとしおである。かといって、将棋の大会に参加したことはなく、インターネットでお酒を飲みながらレーティング上位者と対戦しては負けることが多くなかなかレーティングも上がらなかった。縁があって、40代の時に北海道新聞の夕刊に連載されたプロ棋士との駒落ち戦に参加する機会に恵まれた。深浦康市九段との飛車角2枚落ちの手合いであった。当時苦手な駒落ち定跡もそれなりに勉強して実践に望んだのだがいいところなく完敗してしまった。現在は自宅のパソコンで将棋ソフト"激指"で仮想女流棋士と飛車落ち将棋を楽しんでいるがほとんど負けることが多い。
PS いまだに海水魚飼育は続けています。現在は、トロロ藻というものが繁殖し撃退に手こずっています。
人生にはある日突然目の前の曇りが晴れて遠くを見通せるようになったような気がする時がある。"進化の技法"という本はそのような気持ちにさせる一冊である。
生物は変化する。その変化が生存に好都合であれば進化したと認識する。このような生物の変化は遺伝子におけるDNAの変異による。この本によればDNAの変異は何かを目的におきるものではなくて、ただやみくもに変異を行っているように見えるという。その結果生物に新たな構造の変化が起きたとしても当初は役に立たない変化かもしれないと。たとえば魚の浮袋がのちに酸素を取り込んで陸上生活を可能にしたり、魚の鰭が陸上に上がる前に手足に変化して陸上生活を可能にしたり、目的を持った構造の変化以前におきた構造の変化から目的の機能の変化を取り出したこれらの例などは進化と呼ばれるにふさわしいかもしれない。このような構造の変化はDNAの変異によるが、想像も難しいが数万個のDNAが一度に変異することがあった。昆虫が変態するようになった時や、哺乳類が卵生から胎生に変わった時などは、数万個のDNAが一度に変異を行って新たな構造を獲得したということである。46億年の生物の歴史の中で起きた、たった1回の信じられないような出来事である。
さてそのような生物の進化の歴史の中で人間が生まれたのも壮大な遺伝子の変異の産物であることは言うまでもない。人類がチンパンジー類と別れたのが700万年ほど前と考えられており、この時に始まった人類としての変化が直立二足歩行と犬歯の縮小と言われている。犬歯の縮小は食性の変化と考えられているが、直立二足歩行は諸説が並立しており、定説はまだ確定していない。"進化の技法"に準ずれば何の目的もなく直立二足歩行が生じた可能性は"有り"ということになるが、その構造的変化はどのようなものであろうか。DNAの変異が何個関わっていたかは分からないとしても、見た目が変わったところは脚が長くなったところであろう。直立二足歩行は脚が長くなったための機能の変化とも言える。ゴリラもチンパンジーも四足歩行を遂行するために腕の方が長い。人類は脚が長くなって四足歩行が出来なくなったためやむを得ず二足歩行に移行して、さらにしっぽのない人間がバランスをとるために直立したと考えられる。
直立二足歩行が人類の生存に有利であったのは言うまでもないことで、それはその後の歴史が証明している。自由になった手を使っての防御には最初はおそらく動物の骨や木の棒などが上手に使われたであろうし、固定した住処に骨髄などの栄養の入った骨などを運んだりしたであろう。偶然に脚が長くなったために直立二足歩行をせざるを得なくなった人類のその後の歴史を見ると、偶然に脚の長くなった事が直立二足歩行を選択させたとの話は妙に納得できる説とも考えられるがどうであろうか。
(参考文献)
「進化の技法」(みすず書房)ニール・シュービン著、黒川耕大訳。
「絶滅の人類史」(NHK出版書房)更科 功著。
六月某日、ひょんな理由から徳洲会の東京本部に行くことになった。徳洲会に入職して二十数年になるが、東京本部に行くのは初めてで、どこにあるのかも知らなかったが、調べてみると東京の超ど真ん中、最寄り駅が都営地下鉄・九段下駅で、武道館にもほど近いことがわかった。武道館といえば、自分の中では爆風スランプの『大きな玉ねぎの下で』のイメージが非常に強く、一度訪れてみたいと思っていたので、最近流行りのアニメの聖地めぐりではないが、武道館に寄り道してから東京本部に行くことにした。
ここで、ご存知ない方のために少し解説すると、『大きな玉ねぎの下で』は爆風スランプの80年代のヒット曲で、ペンフレンドと武道館で初めて会う約束をするも、いくら待っても彼女は現れない、といったちょっと切ない内容のラブソング。タイトルの『玉ねぎ』は、武道館の屋根の上についている擬宝珠(ぎぼうし)が玉ねぎの形に似ていることに由来する。
当日は、まず、地下鉄九段下駅出口の案内版に従って武道館方面に向かって歩き始める。さっそく歌詞『九段下の駅を降りて坂道を〜♪』に出てくる『坂道』に遭遇。結構急だなぁと思いながら進んでいくと、『千鳥ヶ淵』が見えてきて、本日のメインである武道館の『玉ねぎ』も見えるポイントに到着。歌のサビで有名なフレーズでもある『千鳥ヶ淵、月の水面振り向けば〜♪』『澄んだ空に光る玉ねぎ〜♪』を頭の中で何度もリフレイン。昼だったので月は出てないし、実際の天気は曇りだったが、昔からのちょっとした夢が叶ったようで、最高の気分。ここで写真を、とも思ったが武道館までもう少し距離があったし、人通りも多かったので後回しにした。さらに道なりに進むと、武道館に近づくにつれ、夜のイベント(多分アニメCVのライブ)に参加する人が思い思いの格好で少しずつ集まりだしていて、グッズ販売のテントが並び、会場整理のスタッフが準備していたりと、お祭り前のとてもいい雰囲気。
いよいよ武道館の正面玄関前に到着し、いざスマホを構えると・・・、「ガーン!まじか。玉ねぎ見えねーじゃん!近すぎて!!」さっきのポイントに戻るにはもう時間がないので、そもそもの目的地である東京本部へ。本部での用事が済んだ後は、こういう時に限って帰りは大雨で、千歳行きの飛行機の時間も迫っていたので、結局お目当ての『玉ねぎ』の写真は撮れず。非常に残念、無念。
また次回、東京本部に行くことがあれば・・・・・・。
でも多分それはないな。
参考)
『大きな玉ねぎの下で』を知っている人も知らない人も。令和バージョン。気になった人は是非。
暑い日々が続き、熱中症のリスクもあるので、家の中ですごすことが多くなってきていることと思います。ただ運動不足は、肥満や高脂血症、糖尿病、認知症にも良くないですね。
個人的には以前から、夜の9時ころスタートする、家の周りの夜散歩を続けています。さすがにこの時間になると人通りは少なく、8月に入っても涼しいので、散歩にはもってこい、です。
実は、地震でブラックアウトになった時や、コロナの流行時、大雪の冬も、大雨や吹雪以外の夜はなるべく、夜散歩をするようにしています。
夜空の月や星も、綺麗です。習い始めた社交ダンスのステップも、人通りのないことを確認し、怪しまれない様に注意しながら、練習しています。(既にご近所の人から怪しまれているかも・・・)
ということで、夜の散歩はオススメです。ただ、怪しまれない様に、そして車や自転車にひかれない様に、注意もおこたりなく!!
アボガドロ定数というものをご存じでしょうか?
自分自身高校の化学か物理の時に教わったような記憶があるだけで、中身はうろ覚えで...
そこで、今はやりの対話型AI(ChatGPT)を相手にして、チョット妄想思考実験をしてみました。
質問;アボガドロ定数とは何か、100字以内で説明してください?
AI回答; アボガドロ定数は、化学や物理学において使用される定数であり、1モルの物質中に含まれる粒子の数を表します。具体的には、1モルの物質には約6.02ⅹ10^23個の粒子が含まれることを示しています。この定数は、分子や原子などの微小な粒子を数える際に使用され、反応式や化学量論計算などにおいて重要な役割を果たします。
フムフム、10^23は1の後にゼロが23個並ぶということですね。
質問;体重60Kg の人体の代表的な構成元素上位4つを20字以内で説明すると?
AI回答;C, H, O, N (炭素、水素、酸素、窒素)
質問;人体を構成する4大元素は?どの程度の比率か?それを重量に換算しモル数で記述して100字以内で説明してほしい.
AI回答;人体を構成する4大元素は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)です。これらの元素の割合は以下の通りです:炭素約18.5%、水素約9.5%、酸素約65%、窒素約3.2%です。体重60 kgの場合、炭素の重量は約11 kg(約545 モル)、水素の重量は約5.7 kg(約5,700 モル)、酸素の重量は約39 kg(約2,450 モル)、窒素の重量は約1.9 kg(約134 モル)です。これらの元素は生体分子の構成要素として重要な役割を果たしています。
ナルホド.ということは合計すると545+5700+2450+134=8829(モル)ということですね。
8829x6.022ⅹ10^23≒5.32x10^27(個)位の元素でできていることになりますね。
ではちょっと質問の向きを変えて
質問;地球を球体と仮定して、半径を計算し、上空20000メートルまでの大気の容積をリットルで表記するとどうなる?
AI回答;地球の半径は約6,371キロメートル(6,371,000メートル)です。上空20,000メートルまでの大気の容積を計算するために、以下の手順を使用します。
地球の半径(r)+ 上空の高さ(h)= 球体の半径(R)
R = r + h
<略>
大気の容積 = (4/3)π(6,391,000メートル)^3 - (4/3)π(6,371,000メートル)^3
1立方メートル = 1000リットル
したがって、上空20,000メートルまでの大気の容積は約1.0837 × 10^18 リットルです。
あと一息、でも本当か?怪しい.確実に間違っています。
手計算だと1.02x10^22程度になるのだが...
ここは人力手計算結果を採用しましょう。
質問;1.02x10^22 リットル中に5.32x10^27個の粒子が均等に存在すると仮定すると、1リットル当たりの粒子数はどれくらいになるか?
AI回答;1.02x10^22リットル中に5.32x10^27個の粒子が均等に存在すると仮定すると、1 リットル当たりの粒子数は約5.22x10^5個となります。
約52万個という途中結果が出ました。
これが最後だ。
質問;体重60Kgの成人の安静時の一回換気量はどの程度か?
AI回答;一般的な成人の安静時の一回換気量は、約500 mLから800 mLの範囲で推定されています。
ChatGPTとの対話は以上でお終いにします。
ということで、体重60Kgの人が火葬されて完全燃焼された場合、上空2万メートルまで均等に元素が拡散したと仮定すると、人が1回呼吸(500ml)するたびに誰かの体を構成していた元素を25万個くらいは吸い込んでいる計算になりました。
だからどうした?とか仮定や前提が無茶苦茶だと言われると困ってしまいますが、対話型AIを使った、なんちゃって妄想思考実験してみたらこんな風になりましたという報告でした。
対話型AIの感想は、文章は不自然感はないが、論理的な中身は「結構いい加減」。
同じ質問をしても毎回回答が異なる。
文章や情報といったファジーなものであれば良いのかもしれませんが、数式・計算等論理的な展開や中身に関しては、余り当てにしない方が良さそうという印象でした。
注;一番肝心な信頼性の検証はしていません。そこかしこに間違い(フェイク)が書かれているかもしれません。興味のある方はご自分で検証をしてみてください。