「身近な野生」 大島 美保
2023年03月27日

犬との散歩は慌ただしい日常を忘れさせてくれる楽しいひと時。樹々の多い公園や河川敷では野鳥の声で癒されることも多い。

一昨年、散歩コースにあろうことか熊が出没し、人に危害を加え逃走、丘珠空港近くで駆除され全国ニュースにもなった。住宅街、地下鉄駅もあるのになんて恐ろしい。昨年はキツネとの遭遇がとても多かった。あっちでテクテクこっちでフラフラ、挙げ句の果てはどっかり座ってこちらをガン見。そう言えば雑木林でモズが子育て中だったけど・・・。ある時、コムクドリがギャーギャー大騒ぎしていたので、おやっと思い双眼鏡を覗くと草原にひな、そしてそばにカラス。コムクドリはカラス目がけて何度も急降下攻撃を試みるが、カラスはひなを「ぱくっ」と咥えてぴょんぴょん逃げつつゴックン!自然の摂理とは言え、こんな身近でシビアな野生を目撃するなんてちょっとショックでびっくりだ。極め付けは河川敷でのシカ。ざばっざばっと草叢を進む大型動物の気配を肌で感じた時は恐怖を覚え、犬を抱えて慌てて距離を取る。出てきたのはなんとバンビちゃん。ほっとして証拠写真をパチリ。バンビちゃんでも迫力があって近寄りがたい。

ショーケースでころころしている子犬や子猫とは違う生き物達もすぐそこにいる。改めて実感している。

公園のキツネ.png河川敷でシカ.png

投稿者小児科医師 大島 美保
「マラソン」 河井 紀一郎
2023年03月20日

3月5日に開催された東京マラソンは男女ともに日本記録を狙える高速ペースで進行し、男子は日本勢では山下一貴選手(三菱重工)、井上大仁選手(三菱重工)、大迫傑選手(Nike)、其田健也選手(JR東日本)が日本人トップ争いを繰り広げ、最後は山下一貴選手が日本人トップでゴールしたが、やはりアフリカ勢は強かった。

私も20年ほど前に結婚してから体重が増加し、血圧が高くなったためダイエット目的で走り始めた。やはりダイエットだけの目標ではなかなか続かないため、大会に出るようなった。

最初は完走することを目標(完走すると完走T-シャツやタオルが貰える)にし、タイムはあまり重視していなかったため、時計を忘れて大会に参加することも度々あった。

マラソンを始めて数年経った頃に身近にマラソンをする同僚が増え、同僚とマラソンについての話をするようになってからタイムも気にするようになった。タイムを良くすることを目標に、あるマラソンチームに所属した。しかし、自分の年齢を考えずに入ったそのチームはレベルが高く、それに付いていこうとして怪我が増え始め、休養と自主練習を繰り返してるうちに、幽霊部員になってしまった。

もう還暦も過ぎたが、今年こそは自己ベストを目指して頑張ろうと思っている。

投稿者産婦人科部長 河井 紀一郎
「『人』という字について」 松井 裕帝
2023年03月13日

 人という字はたった二画の文字なのにお互いがお互いを支え合って、バランスを取っている何と絶妙な字なのでしょう?

 この3年間は、我々医療業界だけでなく全世界の様々な人々がCOIVD19に影響されました。自分も然りですが。三密を避けることを徹底した時代が終わりを迎えようとしています。

 こんなに長く続くとは思っていなかったCOVIDパンデミック当初を考えると、マスク生活がすっかり当たり前になった今日この頃、携帯(スマホ)を忘れると落ち着かないのと同じくらい、外出時にマスクがないことは、今の"日本"で落ち着かないと感じてしまいます。2022年夏頃に海外の学会発表でヨーロッパに行った際は、ほぼ100%マスクなしで暮らしていることに衝撃を受けたものです。マスクをしていると何と目立つことか!

 しかし、COVID19は悪いことばかりではなくZoomなどでのwebを使ったミーティングや学会、セミナーが毎日のように開催され、日用品以外ほとんどネットで手に入れることができてしまい、在宅ワーク(我々の業界ではこれは流石にあり得ませんが)も普及した働き方改革が加速、などパンデミック以前には思ってもいなかった世の中になったものだと

 さて、あとわずかでCOVID19の扱い(2類から5類)が変わり、日常の様々なことが大きく変わっていく1年(新年度)になることでしょう。

 以前のように欲しいものを買いに出掛けて、人気商品なら列を作る必要もなく、レジでのやり取りも必要なく簡単に手に入れることができる時代、一方的に意見や考え、連絡事項を伝えるコミュニケーションツールが当たり前となり、会社のオフィスすらなくなってきた時代です。人と人とが顔を突き合わせて議論をしたり、食事をしに他人と出かけたり、すっかりなくなってしまいました。私は昭和生まれの古い人間ですが、もっと"密"な他人とのコミュニケーションが恋しいと思う今日この頃です。

 人との関わりが"疎"になってきた今こそ、他人との"密"な繋がりが必要なのではないでしょうか?

投稿者外傷センター部長 松井 裕帝
「ジェネリック医薬品」 東 直樹
2023年02月27日

ジェネリック医薬品とは後発医薬品であり、

先発医薬品の(新薬)の特許が切れた後に製造・販売される、「先発医薬品と同じ有効成分を同量含んでおり、(先発医薬品と)同等の効き目がある」と認められた医薬品である。

 小泉内閣2015年骨太の方針でジェネリック医薬品を推進した。郵政民政化に目がくらんだ、小泉総理大臣がジェネリック医薬品の効果を先発品と比較もなしに、医療費を下げる目的でジェネリック医薬品の販売を促進したのである。

病院としてはジェネリック医薬品を使用するとジェネリック医薬品加算がされるから、病院が儲かるため喜んでつかう傾向になった。

 ただ、先発品メーカーに聞くと、特に徐放化された薬品(1日1回の薬)は徐放化するメカニズムは教えていないようである。ジェネリック医薬品が薬の構造式をみて作っているそうである。

 胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害剤(以下PPIと略します)がいい例である。

以前、オメプラール(PPI)が後発品に変わったとき、知り合いの循環器科の先生が

「うちの病院がオメプラールを後発品に変えたら、患者さんが効かないというのです。効き目が落ちたというのです。どうですか?」というのである。当時、私の勤務している病院は先発品しか使っていなかったので、

「そうですか?」

としか言えませんでした。

逆流性食道炎の胸やけに使用する薬(PPI)が後発品にすると胸やけが強くなるのというのである。あべこべである。

以前、津別病院に勤務していた時のことである。

食道がんで札幌のK病院外科に紹介し手術して、津別病院に帰ってきました。手術が成功して、術後の胸やけがありPPI(ランソプラゾールOD)を服用していました。「ランソプラゾールODが津別病院にないから先発品(タケプロンOD)に変えました。

その後、「先生!この薬は効くわ!胸やけがなくなった。」

と喜んでいました。

「え?同じ薬のはずなのに?」

と以前、オメプラールを後発品に変えて効き目がおちた話を思い出しました。

徐放化している薬剤が徐放化されなくて、胸やけを抑える薬が胸やけの症状が出ているようである。

すなわち、後発医薬品は先発品を模倣した合法化した模倣品と言える。特に一日一回の薬は徐放化されないので効果が短くなる?恐れがあるので注意?

ただ、先発医薬品メーカーが製造しているジェネリック医薬品AG(authorized ジェネリック)先発医薬品と同剤なので全く心配はいりません。

投稿者消化器内科部長 東 直樹
「まちの灯り〜札幌スノーキャンドルイベント〜」 折居 史佳
2023年02月06日

121日、札幌市内各所の公園で一斉にスノーキャンドルイベントが開催されました。このイベントは、冬の公園の活用、地域のつながりをつくる、札幌の冬の災害について考える、という目的で、2003年から札幌市内の公園で開催されているもので、スノーキャンドルを作り、点灯するというものです。

創成川公園でも3年ぶりにスノーキャンドルイベント「まちの灯り」が催されるというので行ってきました。コロナ禍のため2020年1月を最後に中止となっていたそうです。

イベント前日の夜から「今シーズン最強寒波」が札幌に到来しており、当日の午前中までは吹雪でしたが、午後からは晴れて、寒さは厳しかったもののよいイベント日和となったようでした。

キャンドル点灯は16時半ということでしたが、前日からの吹雪もあり、本当に開催されるのかな?と思って、ちょっと早い時間に行ってみました。

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ボランティアの方々がたくさんのスノーキャンドルを並べています。

後ろは二条市場

やっぱりもうちょっと暗くならないとな、と思って、一旦買い物に、、、

日が落ちてから公園に戻りました。

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風があって、消えてしまっているキャンドルも。

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SAPPORO 2023 という文字になっているのですが、あんまりうまく撮れてません。

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やはりテレビ塔バックが映えます。

ちなみにこの日の札幌の最高気温はマイナス2.8℃。寒いなか、スノーキャンドルを手作りして、イベントを開催してくださったボランティアの方々、本当にお疲れ様でした。とってもきれいなスノーキャンドルでした。

投稿者IBDセンター部長 折居 史佳