「音楽鑑賞会」 田中 拓
2015年08月19日
リハビリテーション科、10年目の理学療法士です。リハビリ業務とは別に音楽鑑賞会(同好会)の会長をやっています。

私がクラシック音楽に関心を持ったのは一昨年でした。某先生からコンサートのチケットを頂き、「タダなら」とばかり出かけました。「後で感想を聞かれたら困る」と思い、眠らないよう必死で目を見開き、耳を傾けるうちに、奏者の指先から足元まで全身の動きに目を奪われ、楽器から響いてくる音で体の芯が熱くなるように感じていました。それから2年経ち、生で演奏を聴くことが好きで同好会をやっています。

「アハ体験」で有名な脳科学者の茂木健一郎氏は著書『すべては音楽から生まれる』の中で、クラシックを「世俗的な流行り廃りとは関係なく、数百年の間に淘汰され濾過されて残った普遍の芸術」、「この世はままならぬことばかりであるが、周りがどうあろうと自分の中から光を発し続ければよい。音楽はその光源たり得るもので、難事の連続である人生の絶対的な座標軸である。」と記しています。

私は今でも作曲家・曲名・楽器の知識は乏しく、オーディオで日常的に聴くこともない点、いわゆるクラシックファンにはあたらず、茂木氏の言うところの「絶対的な座標軸」というほどの覚醒に至っている訳でもありません。ただ、Liveの緊張感、目の前で見て聴く「非日常的な体験」「心地良い高揚感」に単純に魅了され、時に、入眠に最適な「癒し」として好むだけの素人にすぎませんが、ひとりでも多くの皆さんと、内なる光源たり得る音楽の力を共感できる機会を求めて、同好会の活動継続に微力を投じさせて頂ければと思います。


投稿者リハビリセンター副主任 田中 拓
「熱中症」 小野崎 慶一
2015年08月12日
北海道の夏は本州に較べれば、まだあまいものである。

数年前、会議のために千葉の幕張まで出張することになった。
7月末でとても暑い時期であった。羽田空港におりると、ムッとする暑さで、早々に幕張行きのバスに乗り込んだ。(なぜこの普通のバスがリムジンバスというのか?) 長い会議は夜遅くまで続き、さらに懇親会へとなだれ込んだ。
結婚披露宴のような大宴会もようやく終わり、会場の前には40階はあろうかという大きなシティーホテルが見え、「今日はこのホテルに泊まるのか」とほっとしたのも束の間、後ろから「2軍の君たちはこっちだ」とバスが待ち受けていた。

約20分あまり、バスに揺られてようやく着いたのは町はずれのものすごく古いビジネスホテルだった。 疲れていたので早々に寝ようと部屋に着くと、窓から大きなお城が現れた。「ここからディズニーランドのお城が見えるのか」とよく見るとただのラブホテルであった。
馬鹿馬鹿しいので、早く寝てしまおうとベッドに横になったが、それにしても蒸し暑い。
部屋にはエアコンがあるはずだと探したが見当たらない。 まさか今時エアコンもないホテルなどあるはずがない、と必死に見渡すと、壁に四角いストーブの様なものが備え付けられている。しかも「エアコンのリモコンはうしろの壁にあります。」と張り紙までしてあった。そのリモコンを作動させるとエアコンらしきものは「ゴゴゴー」と動き出した。
ようやく涼しくなってきた、と思っていたら、このエアコンはベッドの真横に固定されており、そこから一方向にしか風が来ないので、丁度腰から下は涼しいが上半身は暑いままである。
仕方がないので、180度向きを変え寝ると、今度は頭が寒くなりすぎる。
そうやって1時間ごとに頭と足の向きを変え、まんじりともせず一夜を過ごした。

翌日の会議も昼過ぎに終わり、ようやく帰れると電車に乗り込んだが、途中の乗り換えの間中ホームで日照り状態でクラクラとした。温度計は36度となっていた。
空港に着いたら、なんだか頭が痛くなってきた。まずいなと思っているとだんだん気持ち悪くなって空いているベンチに座り込んだ。もしかしてこのまま気を失って大変な事になるのでは、と頭をよぎったが1時間ほど休みようやく落ち着いてきた。
やはり、暑さと変なエアコンのせいで熱中症になったのだ、と後で思った。
出張の時は、くれぐれもホテル代をけちらずに、まともなホテルに泊まりましょう。


投稿者放射線技師長 小野崎 慶一
「カミングアウト」 山口 育子
2015年08月05日
まずは3年前のお話から。
このリレーエッセイで旧病院からの移転を控え、南郷18丁目の思い出を綴りました。
新病院の『札幌徳洲会病院』の看板をどんな気持ちでくぐるか、またお話します・・
なんて、素敵な感じで締めた気がします・・ので、その時の気持ちをご報告致します。
『なし』・・・・・・・どうして???
答えは、翌日に移転を控えトラブル発生!病院に泊まり込み、真夜中の廊下をひた走り、
一夜にして10歳老けたような顔で朝を迎え、その後の記憶は・・多忙すぎて消失。残念!

本題のカミングアウトはここから。
私は8年前から難病と呼ばれるものと闘っています。
健康診断で見つかった異常、手術2回、10年生存率90%と言われました。
90%・・・フーーーン高・・・と思っている私に先生が一言。
「山口さん、90%って高いようだけど、10人に1人は何かあるってことだから。」
何かって何?そういう事??
さすがに落ち込みましたが、私がこうしてグスグス悩んでいる時でも予期せぬ事故で亡くなってしまう方もいる。
私はまだ生きているのだから、先のことなんてわからない、と思い復職。
やっと落ち着いた1ヶ月後、新たな異常を自覚し、専門医を受診して難病決定!
薬の副作用で顔も体もパンパン!体中に豆大福くらいのシミができたり。
でも薬のお陰で動ける私って幸せなのかも!と思いまた復職。
学生時代は陸上の短距離選手で、真っ黒になりながら汗を流していた私。
今は30m走るだけで足が動かなくなるほどだるくなります。
え??太ったから・・?うーんそうとも言えますけど・・・。
イエイエ、私は難病持ち。
まぶたを開けていることさえ辛い時もあります。
頭の重みを感じたり、キャラメル10個噛んだ後、口が開かないくらいだるくなったり。
長ネギを3本刻んだら、腕がプルプル。
草むしりなんかしちゃったら、産まれたての子牛のような・・子羊・・子・・そんな状態。
あぁ、体って筋肉で動いているんだなぁ・・・まぶたがパッチリ開くってどんな感じだったかなぁ・・・そう感じる日々。
そんな体で働く意味は?
一生懸命働けば、神様は私に少し時間を与えてくれるかもしれないから。
まったまたー、嘘くさい・・・と思うかもしれませんが、本気です。
信仰深いとか、何かにはまっているわけではありませんが、なんとなくそう思うのです。
愚痴ひとつこぼさず・・・なんて健気ではないのが自分でも残念です。
文句も愚痴も言うし、泣いたり笑ったり、落ち込んだり、喜んだり。
ひとのためは自分のため、自分のためはひとのため、そう思っています。
だからうわべだけって苦手です。
人を信じて、あれ??・・そういう事なんだ・・・ってことだって、沢山あります。
一生懸命のつもりでも上手く伝えられなくて、自分の不器用さに呆れたりなんて毎日です。
それも生きているからこそ。
望みが叶うといいな。

発病後、自分が動けなくなった時の事をよく考えるようになりました。
『断捨離』という言葉が流行る前から断捨離してます。
物が多い→片づけが大変→片づけで体力を消耗→動けなくなる→とりあえずの物が増える→エンドレス。
普段のお洋服も、靴も鞄も、管理できる分だけで十分です。
そんな私の夢は、フーテンの寅さんのようにトランク一つ分の荷物で生活すること。
実際あの皮のトランク持っています。憧れすぎて。
現実はそうはいかないですけどね・・・布団なんかどうやっても入らないし。
でも、トランク一つなら何を入れようかな、なんて考えると本当に大切なものが分かったりして、案外楽しいので騙されたと思って試してみて下さい。

ご趣味は何ですかって??? ← 誰も聞いていませんが『引き出しの整理』です。
大きな部屋は時間がかかるし、ほら、私すぐだるくなるので。
引き出しくらいだと、ジェイソン・ステイサムの映画を観ながら、チョコパイ食べながら、
にごり杏露酒ロックで飲んで、楽しくなってクスクス笑いながらでもできますからね。
お手伝いしてほしい方、ご相談ください。
引き出し限定ですけど。

色々書きましたが、結局言いたいことは
健康診断を受けましょう。
整理整頓をしましょう。
ってことです。
あとは・・・与えられた命を大切にして、一生懸命生きましょうってことです。
ご清覧ありがとうございました。



投稿者医局クラーク主任 山口 育子
「継続は力なり?」 高崎 芳郎
2015年07月22日
暑い日差しの日が多くなり、ようやく北海道に短い夏がやってきました。
今回のテーマは自由ということなので、僕が小学校4年生の時から毎週欠かさず行って
いることを書きたいと思います。

僕が小4から欠かさずやっていること、それは、週刊少年ジャンプを読むことです。
初めて買ったのは当時、連載されていたキン肉マンでキン肉マンとキン肉マングレートが初めてマッスルドッキングを成功させた記念すべき号でした。
それ以来、週刊少年ジャンプと共に成長してきたと言っても過言ではありません。
一時期おじさんになったら買うのを止めようとも思っていましたが、どうしてもムリなのでジャンプを読むことを止めることを辞めようと決めました。
他にもいろいろマンガは読みますが、努力・友情・勝利といった読者の期待を裏切らない王道のストーリー展開は、週刊少年ジャンプが一番だと思います。

ジャンプで好きなマンガはたくさんありますが、今回は「One Piece」を紹介します。
この度コミックスの発行部数がギネスに登録されるなど今や日本を代表する作品です。
ひとつなぎの財宝(ワンピース)を巡って、モンキー・D・ルフィを船長とする海賊
麦わらの一味が大海原を駆けめぐって行く冒険ロマンです。
ルフィの言葉には人の心を動かす力があります。
助けを求めるナミに大切な麦わら帽子をかぶせて、「あたりまえだ!!!」と言い放つシーンは何度読み返しても溢れ出る涙を止めることは出来ません。
最近は話が長い、伏線が多すぎるなど非難も多々ありますが、休載の日は楽しみ半減なので作者の尾田先生にはお体に気をつけてがんばって頂きたいです。

くだらない話を長々と読んで頂きありがとうございます。マンガを読まない方には全く興味のない話ですみません。僕のジャンプ愛を少しでも理解していただけると幸いです。
今までジャンプを読み続けてきたことが自分の力になっているのかと言われると疑問ですが、僕の毎日を豊かにしてくれていることは確かです。
当院の内科処置室横の棚には週刊少年ジャンプがヅラリと並んでいます、お時間があれば是非手にとって読んでみて下さい。泣いたり笑ったりはできないかもしれませんが、ちょっとした暇つぶしにはなりますよ。


投稿者放射線技師主任 高崎 芳郎
「リレーエッセー」 田中 伸弥
2015年07月15日
医事課 田中伸弥と申します
オーストリア生まれのアーノルド・シュワルツェネッガー氏は私の憧れの師であります。15歳からウエイトトレーニングを始め、21歳でボディービル界のカリスマ、ジョーウイダーに誘われ渡米、毎日ハードトレーニングをし、父親が亡くなった時も時間を惜しみトレーニングをしていたそうです。上腕の筋肉が部屋いっぱいに膨らんでいるのを想像していたそうです。プロビルダーの最高峰、ミスターオリンピアを6連覇、筋肉増強剤の使用を明かし、後に心臓の外科的手術をしますが後悔していないといいます。
私は21歳でウエイトトレーニングを始め、20代でパワーリフティングの札幌市民大会で3位が2回2位が1回と、優勝はできませんでした。36歳で北海道ボディービル選手権大会で新人の部で優勝できました。大会に出る1年前から筋肉増強剤等を使用し、休日は午前と夕方にハードトレーニングをしていました。今後、心臓に異常がでても後悔はしたくは有りません。

アーノルド・シュワルツェネッガー氏は現在67歳にしてウエイトトレーニングをし、筋肉を維持しています、私も週3回、ジムに通い筋肉の維持に励んでいます。
又、シュワルツェネッガー氏はバイク愛好家で、映画ターミネーター2ではハーレーダビッドソンファットボーイに乗っています、現在は電動バイクに乗っているとかで、私もカワサキバルカン400フルカスタムに乗っています。
北斗の拳、ラオウの最後の言葉いわく、私も悔いの無い様、老いても元気にバイクにまたがりジムでトレーニングに励み、好きなことが出来る様に健康管理に気を付けていきたいと思います。

アイル・ビー・バック

投稿者医事課課長補佐 田中 伸弥