「病院で働く薬剤師のお仕事」 前田 健太
2015年11月11日
僕には4歳と1歳の娘がいます。4歳の娘が嫁に、「お父さん病院行ってなにしてるの?」と、聞いていました。「お薬つくってるんだよ。」・・・合っています。けど、なんとなく一言で片付けられたくありません。と言って、4歳の娘に色々説明してもわかるわけありません。そこは母親としては子供のレベルに合わせて加工した丁度いい返答だと思いました。
そのあと一応嫁に娘が中学生ぐらいになったら、なんて教えるの?と聞いてみました。「えっ、お薬つくってるんだよ。だけど・・・。」その続きはありませんでした。加工してませんでした。

僕は薬剤師として病院の薬局で働いています。医師が診察後患者さんのお薬を処方します。パソコンで入力すると、薬局に処方としてデータが飛んできます。この時点でまず、患者さんの年齢、性別、体重や疾患、薬の量・用法、薬の履歴や他科からの処方薬、相互作用、お薬によっては腎機能や、肝機能などを確認します。必要な場合は医師に問い合わせします。そのあとお薬の処方箋とともに薬の説明書や薬を入れる袋を適した形で印刷し、お薬を取り揃えていきます。例えば小児の粉薬では、薬を秤量し、散剤分包機で用法にあわせて分包します。軟膏の混合であれば軟膏板でムラがなくなるまで混ぜます。薬を一包化する時は錠剤分包機を使用し服用時点ごとにお薬をヒートから出した形でまとめます。
 調剤が終わった薬剤は、また別の薬剤師が処方箋をもとに監査という作業をします。この時点では、処方箋の内容は問題ないか?薬剤の取り違いはないか?粉薬であれば、一包の中に入っている量を電子天秤で確認し、印字やゴミなどの異物は入っていないか再度チェックします。一包化であれば1錠ずつ間違った薬剤が入っていないか確認します。確認後それぞれ正しい薬袋に入れます。
このあと初めて患者さんへお薬としてお渡しできます。お渡しする際は薬効や服用方法、副作用などを患者さんへ説明します。

外来の他に、入院の薬の調剤や、服薬指導。注射剤の調剤や混注、薬物多飲や誤飲できた患者さんがいたら、毒性や副作用、一番薬剤が効いている時間帯や、体から抜けるまで時間、対処法などを医師へ情報提供し、治療をサポートします。他にもいろいろありますが、書いて見ると、やっている人じゃないと実際に何をしているかよくわからないのは当然だと思いました。自分も他職種の方の仕事の内容もほとんどわかっていないだろうなという事も改めて感じました。自分の仕事を発信しつつ、他職種の仕事も受信して行きたいです。それと同時に娘にも自分が納得するような理解が得られる日がくればいいなと思う今日この頃です。


投稿者薬局副主任 前田 健太
「ロボット」 相馬 祐紀
2015年11月04日
最近読んだ雑誌にこんな論文が紹介されていました。タイトルは「 THE FUTURE OF EMPLOYMENT HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERIZATION? 」訳すと「 雇用の未来:コンピューター化によって仕事は失われるのか 」です。英オックスフォード大学で人工知能の研究などを行っているオズボーン准教授らによって2014年に発表された論文です。その内容は今後10-20年程度で米国労働省のデータに基づいた702の職種のうち、約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという内容です。

皆さんはコンピューターやロボットによって人の仕事がなくなることを想像できるでしょうか。最近ではお店のレジ作業もセルフスタイルがあり、自動運転の車に関する開発のニュースを見たりするとレジ打ちや配送業務に人がいらなくなる可能性は十分考えられます。国内のロボット開発ではソフトバンクが感情認識パーソナルロボット「Pepper」を発表し、HONDAは人型ロボットの「ASIMO」が代表的でしょうか。医療分野においては、米国で人工知能型コンピューターが癌患者に最良の治療を計画したと発表され、さらに手術を行うロボットや食事、薬を自動的に輸送するロボット、リハビリでも機能支援型のロボットはすでに出現しています。このようにロボットの発展は目覚ましいですが、そんなロボットも創造性に関しては人間のような能力は身に着けられないと言われています。オズボーン准教授によればこのクリエイティブさを仕事に生かすことが大切ということです。

これから50年程度で人間の知能に近いロボットが誕生するとも言われています。一家に一台のロボットが当たり前になるかもしれません。


投稿者リハビリセンター副主任 相馬 祐紀
「鮭釣り」 寺井 和也
2015年10月21日
鮭釣りシーズン中盤となりました。鮭釣りをやる方はもう釣りましたでしょうか。私はというと、釣れるどころか今年はまだ一度も釣りにすら行っていません。何故かというと、体力の衰えもありますが、昨年誕生した双子の娘の成長を見逃したくないというところでしょうか。こどもが生まれる前までは、鮭釣りには今までどおり行くと宣言していましたが、いざ生まれるとこのような状態。釣りより我が子へと気持ちが変わるものなのですね。

釣りを始めたきっかけは、幼いころから父に釣りを教えてもらい、一緒に川釣りや海釣りに行ったことから始まりました。魚が餌に食いついて、竿先がクンックンッと引いた瞬間や、手に伝わってくる魚の引きがたまりません。大物なら尚更です。そして川や海、自然を眺めているだけで癒されます。

札幌徳洲会病院に勤めてから、職場内にも釣り好きがいたこともあり、特に鮭釣りに大はまり。毎年シーズンになると何度も海へ足を運んでいました。釣りに行く回数が多かったのもありますが、毎年数本の鮭を釣っていました。しかし昨年、釣りに行ったのは一度だけ。チャンスを掴みそこねて初めてのボウズ。最低でも必ず一年に一本は釣っていたのに。今年も一度だけの鮭釣りになりそうですが、昨年のリベンジを果たしたいと思います。


投稿者医事課副主任 寺井 和也
「夏休み」 馬場 貴之
2015年10月14日
先週、少し遅い夏休みを取り旅に出てきました。今回の旅の目的は2つです。
1つ目は、新幹線に乗ることです。まだ、北海道には新幹線が無くなかなか乗れるものではありません。昨年から2年かけて東海道・山陽新幹線(東京から博多)を制覇することです。昨年は東京から新大阪間に乗り、今年は名古屋に行きたいところがあったので、名古屋-博多に乗ってきました。東京-博多間を走行する全ての車両にも乗車することができ、目的を達成することができました。特に500系という車両が良かったぁー




2つ目は、今年世界文化遺産に登録された軍艦島に上陸することです。軍艦島とは、長崎港の南西約19kmの海上に浮かぶ島で、正式名称は「端島(はしま)」と言います。江戸時代後期から製鉄用原料炭を採掘し日本の近代化を支えてきた海底炭鉱の島です。160m×480mという狭い土地に多い時には5200人以上の人々が暮らし、人口密度は東京の9倍を超えて世界一とも言われていたそうです。
島の半分以上は鉱場で、残りの土地に日本初の鉄筋コンクリート造りの高層集合住宅をはじめ病院や学校・寺院・神社・派出所・映画館・パチンコ店・理髪店などが立ち並び、島の施設だけで何不自由ない完全な都市として機能していたそうです。
しかし、国のエネルギー転換政策を受け、主要エネルギーであった石炭がその座を石油に奪われ軍艦島は衰退の一途をたどって昭和49年に閉山し、全島民が島を去り無人島になりました。
軍艦島は、島の西海上から見た形が軍艦『土佐』に似ているために軍艦島と名付けられたそうです。
島内は見学場所・時間が限られ、ほんの一部しか見学できないですが、ガイドさんが詳しく説明してくださるので、島の歴史が良くわかりました。ただ、島内には日陰はほとんど無く、10月なのに気温が25℃を超えて想像以上に暑かったです…。長崎には他にも世界遺産があるので、今度はもっとゆっくりと行ってみたいと思いました。




投稿者放射線主任 馬場 貴之
「部屋の片づけと音楽」 堀内 信行
2015年10月07日
家にある古いマックのノートパソコンが壊れた。
自分の部屋の音楽CDを整理しようとパソコンにダウンロードしていた。
その中には約20年分の自分の音楽の思い出ファイルが詰まっていた。
壊れたパソコンを店にもっていくと、店員にHDDがもうダメなようです。
ひょっとしたら直るかもしれませんが、音楽ファイル等を復元するにはお客様の場合、約5~6万円くらい費用がかかるかもしれませんなど、いろいろ説明をうけ、最後にどうしますか?と言われた。自分は『とりあえず考えてみます』と答えて帰宅した。

結局のところ、自分が他のHDDにバックアップしていればこんなことにはならなかったのだが、そこまで多くのデジタル家電を増やすことが面倒で、そのうえパソコン操作はあまり得意ではない。新しいパソコンを買うか、直すべきかを悩み、その間、無力感と喪失感に覆われていた。しかしながら、時間が経つにつれ、どうでもよくなってきてしまった。
自分自身、音楽に対する気持ちも変わってきたのかもしれない。
日々、新しい音楽が生みだされているにも関わらず、最近、新しい音楽を聴かなくなった。歳をとったと自覚している。歳をとると新しいことに対して保守的になる。

ただ、それだけではないであろう。新しい音楽を聴いていても、聴いたことがあるなと思ってしまう自分がいる。
タワーレコードで昔はジャケ買いをしていたものだが、そのようなことも今はしなくなってしまった。今は便利になりI-tunesやYOUTUBEなどで容易に音楽を聴くことができる。昔は好きなアーティストのCDやLPが手元にない場合は聴けない時代だった。

話は変わるが2カ月くらい前、某TV局で『ミニマリスト』を特集している内容のTV番組をみた。『ミニマリスト』とは身のまわりのモノを限りなく減らし『最小限のモノ』だけで生活する人々のことをさすのだが、このライフスタイルが共感を呼んでおり、最近は若い人達の間で流行っているらしい。
自分はまだたくさんのモノに囲まれて生活している。昔からコレクターの癖がある。
まだ家のクローゼットの中にはダンボール3箱分のCDがある。
徐々にモノを減らせることが出来ればと思うが… 
3日前、昔よく聴いていたアーティストの新譜がでたので購入した。
結局、自分はモノを増やすことになった。


投稿者医事課副主任 堀内 信行