札幌徳洲会病院 脳神経外科は、地域の中核病院として24時間365日、迅速かつ質の高い脳神経外科医療を提供しています。当院は年間約7,000台の救急車を受け入れており、その豊富な救急診療実績を背景に、特に脳卒中をはじめとした脳神経外科救急に力を入れています。
脳梗塞は、治療開始までの時間が極めて重要で、予後を大きく左右します。当科では、発症4.5時間以内に投与が必要なtPA静注療法や血栓回収療法を迅速に行える体制を整備しており、脳卒中専門医、看護師、放射線技師、臨床検査技師などコメディカルスタッフが一体となって、到着後速やかに治療を開始できるよう取り組んでいます。夜間・休日を問わず、緊急対応が可能です。
また、くも膜下出血、脳出血、重症頭部外傷、脳腫瘍などに対する開頭手術や神経内視鏡手術といった緊急手術を含む神経救急治療にも遠方からのドクターヘリでの搬送受け入れを含めて24時間体制で対応しています。患者さんの病態に応じて、最も安全で有効な治療法を選択しています。
こうした急性期治療に加えて、当科では一見軽症に見える頭部外傷についても慎重な診察を心がけています。転倒や軽い打撲の後、当初は症状が乏しくても、数週間から数か月を経て慢性硬膜下血腫を発症することがあります。特に高齢の方や抗血栓薬を内服中の方ではリスクが高く、歩行障害、認知機能低下、頭痛などが徐々に出現することがあります。当科では、こうした軽症頭部外傷後の経過観察や画像評価にも積極的に対応し、早期診断・適切な治療につなげています。
さらに、高齢化社会において重要性が高まる**正常圧水頭症などの治療可能な認知症(treatable dementia)や軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)**についても、詳細な認知機能検査やMRI画像診断などを積極的に行い、認知症専門医が正確な診断と治療を行うことで、症状改善と生活の質の向上を目指しています。
このように、当科では急性期脳神経疾患だけでなく、日常生活に支障が生じる認知症をはじめとする慢性疾患についても丁寧な診察を心がけています。患者様がより良い生活を送れるよう、さまざまな視点から、利用可能な医療資源を一緒に考えていきます。
私たちは、救急医療から専門的治療、慢性疾患の管理まで幅広く対応し、「断らない医療」の理念のもと、地域の皆さまに信頼される脳神経外科を目指しています。脳・神経に関する症状がある際や認知症・頭部打撲後の不安などがありましたら、どうぞ早めにご相談ください。
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