NST便り2016.7月号
2019年06月02日

【食事と尿酸】

『痛風』という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょうか?今回はその原因物質である「尿酸」について,お話したいと思います.

そもそも尿酸とはどういうものでしょうか?
私たちの体を構成している細胞は新陳代謝を繰り返します.細胞は脂質,たんぱく質,核酸で構成されていますが,これらが代謝されると「プリン体」という化合物が生成されます.
「尿酸」はこのプリン体と呼ばれる物質から作られる一種の老廃物です.
「尿酸」は抗酸化剤としての利点ももっていますが,血液中の尿酸が多くなりすぎると,体の中で増えた尿酸は針状の結晶になりやすく,足や指,また関節付近に蓄積され,炎症を誘発して強い痛みを引き起こすため,『痛風』と言われるのです.
血中の『尿酸』の値が高い人は「痛風」だけでなく,「尿路結石」,「心筋梗塞」や「脳卒中」などの合併症を引き起こすリスクも高いことが分かっています.

「尿酸」の値は,日頃の食事に大きく影響されます.プリン体はほとんどの食品に含まれていますが,食品によってかなりの差があります.

まず良く耳にするのが「ビール」.「ビール」はお酒の中でプリン体を多く含んでいます.
次に「にぼし」.にぼしは一般的にカタクチイワシという魚ですが,このイワシが多くのプリン体を含んでいます.また白子やレバーなどの内臓にも多く含まれています.
さらに最近は体の健康を気遣い「サプリメント」を摂取する人も増えています.その中でも,脳に良いと言われる「DHA」,血液サラサラ成分と言われる「EPA」,野菜不足を補うと言われる「クロレラ」などには,プリン体が多く含まれています.

尿酸値の上昇は食事内容に加え,生活習慣が大いに関わります.まずはプリン体の多く含む食品を食べ過ぎない,そして生野菜を多く取り,体をアルカリ性に傾ける,また適度な運動を心がけることが必要です.
ビールを少し減らし,食事内容を見直してみませんか??

投稿者薬剤師 武田瑛司
NST便り2016.6月号
2019年06月01日

みなさん,こんにちは
今回は,いま話題の「水素水」についてお話ししたいと思います.

~水素とは?~
水素とは,原子の中では一番軽く,特に還元性が高く,他の物質と容易に結合反応をします.
私たちが呼吸をして,食事をして、エネルギーを燃焼させた時に「活性酸素」が体内で発生します.少量の「活性酸素」は,白血球がこの活性酸素を使用して,体内に侵入してきた細菌やウィルスを攻撃し,除去してくれます.
逆に増えすぎて体内に溜まってしまうと,体内のあちこちで暴れまくり,細胞を酸化させたり(サビ),細胞膜を破壊したり,DNAを傷つけ,様々な病気や老化,生活習慣病を含めた疾患の原因にもなっているのです.
「水素」が体内に入ると,増えすぎた活性酸素と結合して,体内の活性酸素を効果的に素早く消去してくれるらしいです.ですから,この元凶の活性酸素を消去することが出来れば,上記のような疾患を減らすことが出来るわけです.
そこで期待されているのが,「水素水」です.
水素に関する研究結果はさまざまですが,水素の働きで体内の細胞が活性化され,代謝機能が向上し,これが美容やダイエットにも効果があると期待されています.

~水素水の効果~
○健康
細胞膜を破壊し,DNAを傷つけ,様々な病気や老化,生活習慣病の原因とされている活性酸素.その活性酸素を排除する抗酸化物質として,「水素」ほど強力なものはないと言われています.
○美容
ストレスや不規則な生活,喫煙,暴飲暴食といった生活環境に加えて,加齢や紫外線もお肌に与える影響は大きいと言えます.その裏には,やはり活性酸素という存在があります.強力な抗酸化物質と言われる水素で,美容という分野でも期待できそうですね.
○ダイエット
水素水ダイエットという言葉があるように,この活性水素を含んだ水素水を摂取することで,内臓脂肪の燃焼や腸内環境にも変化が現れるようです.ダイエットという分野にも,活性水素の効果が期待されています.

但し,水素ガスは水1リットルに0.78mmolしか溶けないので,飲用での効果については,医学的根拠はまだありません.

参考・引用文献:http://suisosui-pw.biz/

投稿者6西病棟 看護師 本村美貴
NST便り2016.2月号
2019年05月31日

<日本病態栄養学会参加の報告>

第19回日本病態栄養学会 年次学術集会が2016年1月9日,10日の両日,女子栄養大学 栄養学部 本田佳子教授を会長に,横浜市西区みなとみらい「パシフィコ横浜」で開催されました.

当院からはNST,脳神経外科の黒川泰任が参加しました.参加者数は4,914名と,大盛会でした.
演題内容は,栄養とNSTに関した多方面にわたるものでしたが,「糖尿病透析予防指導料」の影響もあって,糖尿病に関する演題が多い印象でした.

当院NSTからの演題として『「減塩」盲信への警告と「低ナトリウム血症」』を,脳神経外科 黒川泰任,岡部幸男らが口演しました.

来年は第20回として,関西電力病院 院長 清野 裕先生の基,京都国際会館で2017年1月13,14,15日に開催予定とのことです.

投稿者NST委員会
NST便り2015.5月号
2019年05月30日

今回は口腔乾燥(お口の渇き)についてお話させていただきます.
みなさんは,お口の渇きが気になったことはありませんか?
お口の渇きの原因は様々です.

<お口の渇きの原因として考えられること>
(1)加齢による唾液分泌量の低下

(2)口の渇きを強くさせる病気
シェーグレン症候群
糖尿病
腎臓疾患 

(3)口腔外科治療後などの口腔疾患によるもの

(4)薬物療法,放射線療法の影響
向精神薬や降圧剤,利尿薬などの副作用
抗生物質の副作用
放射線治療により唾液腺への影響

(5)開口,口呼吸の習慣

(6)水分制限,絶飲食による水分摂取の減少
消化器内科・外科治療による絶飲食
腎不全、心不全のための飲水制限

(7)心因性
神経症や精神的興奮、ストレス

(8)室内の乾燥などの環境要因
これらの原因による口腔乾燥は,こまめに水分をとることで改善することもありますが,病気により水分制限をされている方にとっては、難しいと思います.むせたり,肺炎を繰り返したり,水分さえ口にできない方もいらっしゃいます.
口腔乾燥は,「話がしにくい」,「口が開きにくい」,「食べ物が飲み込みにくい」などの原因になります。また,口腔内の常在菌が,口腔乾燥により有害な作用を起こすこともあり,肺炎や歯周病などの原因になってしまうのです.
以前の「NST便り」でもお話させていただきましたが,最近は様々な口腔ケア用品が販売されています.当院や近所の薬局などで販売している洗口液や保湿剤です.アルコールの含まれていないものをうまく活用していくことで改善することもあります.是非、お試しください.

投稿者ICU看護師 髙橋 美和子
NST便り2015.1月号
2019年05月29日

≪グルテンアレルギー≫

パンやピザ,ビールを摂るとお腹がゆるくなる人がいます.
日本では主に米を食するので気がつかれないこともあって,あまりグルテンアレルギーは認識されていませんが,実際には麦を含む食品に対するこのアレルギーはまれではないのです.
小麦粉などはみるからに炭水化物のかたまりと思ってしまいますが,実はかなりの量のタンパク質を含んでいます.
 
小麦粉中の蛋白質含量は6~15%で,いろいろな特性を持つ蛋白質が混在しています.これらはその溶解性の差から,アルブミン,グロブリン,グリアジン,グルテニン,不溶性タンパク質に分類されています.実際の量では,約85%がグリアジン(分子量5万)とグルテニン(50万)で占められています.両者はほぼ同量です.
この2つのタンパク質はある条件で水を介して結合し,種々の粘度と弾性を示します.すなわち食品の粘性と弾性が増し,気泡ができて,食感がとてもよくなります.パンやピザの生地を思い出してみてください.小麦粉を水でこねて発酵させるのは同じですが,形成されるグルテンの分子形態が異なるため,形態も食感も異なります.
一方で,高分子のグルテンは抗原性も発揮し,人によっては下痢が止まりません.このため,パンやピザ,シリアルを嫌う人もいるのですが,このグルテンアレルギーに対する「グルテンフリー食品」は,日本でもかなりの種類のものが手にはいります.
 
また,グルテンが摂れない人でもビールを楽しみたいこともあります.欧米ではパブやスーパーで簡単に「グルテンフリー」とかかれたビールが楽しめます.日本では"残念ながら"と思っていましたが,じつは「グルテンフリー」とうたっていないだけで「グルテンフリー」は簡単に手に入るのです.原料に麦を使っていなければいいのです.そう,つまり第3のビールという「あれ」です.たとえば「のどごし<生>®」は「グルテンフリー」ビールとしてアレルギーの人も大いに楽しめます.もっとも"真のビールではない"と,味にこだわるひとには我慢できないでしょうけど・・・・・・・・・・・

投稿者脳神経外科 黒川泰任
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