ブッダの教えと、「お酒」など
2012年03月12日
十数年前から、仏教にひかれている。といっても、オーム真理教や、どこかの教団に関係しているわけではない。ただ、仏教関係の本、特に「実在した」ブッダの肉声が強く感じられる、原始仏教関連の本を、繰り返し、独り、読み続けている。
 小児科医として働いているが、日々、様々なストレスも多く、ついつい、粗い言葉を使ってしまったり、怒ったりと、後々反省することが多い。
しかしブッダの教えでは、怒らないこと、言葉を慎むこと、慾を抑え少なくすることなどが、とても判り易く心に響く喩を用いて、語られている。仕事の際にも、これらの教えを守り、なるべく穏やかに子ども達への医療を実践したいと思っている。また夜、眠れない時も、ブッダの言葉や教えを思い出し、あれこれ考えていると、いつの間にか朝が来ていることが多く、健康にも良い。
 岩波文庫として出されている、中村 元先生訳「真理のことば、感興のことば」や、「ブッダのことば」など、入門書として特に「おすすめ」である。是非、ご一読を。
 ところで、仏教では、飲酒はイケナイことになっている。食事も節度を守り、わずかな量で満足せよ、と説いている。医師としても、大量、習慣性のある飲酒や食べ過ぎは、もちろん健康上も良い、と言えない。しかし、お酒を少量でも飲んではいけないと説かれると、これは辛い。困る。ただブッダ関連の本を読んでいると、ブッダその人自身は人に優しく、中庸の大切さも説いている。「琴の絃は張りすぎていても、緩すぎていても良くない」と語り、放逸も極端な禁欲も共に、避けるべきである、と仰っている。 
ということで、たぶん、きっと、仕事の後の度を越さない少量の(?)飲酒なら、きっときっと、許してくれるのではないか・・。と、あれこれ思いながら、仕事終わりの夕食時には、ワインや焼酎などのお酒も適度に嗜み、息をついている。
しかし、ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎる事も多い。その度に、いつも後悔と反省はするのだが・・・。お釈迦様の教えの実践は、やはり、とてもとても難しい。
投稿者小児科医師 岡 敏明
香港に行ってきました
2012年03月05日
数週間前に仕事で香港に行ってきました。セミナーに参加していたので自由な時間はあまりありませんでした。それでも最終日の午後にセミナーが終わり、帰国の飛行機は次の日の朝早くでしたので、お土産でも買いに行こうとセントラルの某日系デパートまで歩いて行きました。外に出てみてびっくり。人、人、人。。。何かのイベントかコンサートでもあるのかと思うような混雑ぶり。若い女の子がほとんどなのできっと香港の人気グループでもくるのだろうと思って通り抜けました。
みんな座り込んで、ビニールシートを広げ、お弁当を食べ、おしゃべりをしている人、電話をしている人、本を読んでいる人、昼寝の最中の人。。。でもそこは公園でも広場でもなく、歩道や歩道橋。両脇にシッカリ陣取って座っています。その真ん中を申し訳なさそうにシートを飛び越えながらどうにかデパートにたどりつきました。
その時やっとその日は日曜日だということに気づいて納得。以前に何かで聞いたことがあったのですが、香港にはたくさんのフィリピンの人が出稼ぎに来ています。多くはメイドさんとして働いていて普段は住み込みで働いています。唯一の休日が日曜日で、日曜日には10万人ともいわれている香港のフィリピン人メイドさんが大勢、市内中心部の繁華街に繰り出してきます。
日本の同年代の人たちとは全く違った境遇でありながらも、笑っておしゃべりしている様子はやっぱり同じ。きっと彼女たちの生活は私たちの想像よりも大変でつらいこともいっぱいなんでしょう。でも日本の女の子たちの楽しそうなおしゃべりの様子と変わらない彼女たちを見ているとなんとなくほっとした気持ちになりました。
投稿者外傷センター部長 村上 裕子
聖地厚別
2012年02月27日
前週の河原先生がコンサドーレ札幌について書かれていたので、今週もひきつづきコンサドーレの話題でいきたいと思います。
「聖地厚別」という言葉があります。コンサドーレサポーターではなくても一度は聞いたことがあるかもしれません。これは、札幌ドームができる前からコンサドーレ札幌が厚別陸上競技場をホームグラウンドとしていたこと、そしてなによりコンサドーレが旧JFL時代に厚別で驚異的な勝率を誇っていたことで「厚別不敗神話」みたいなジンクスができて、サポーターにとって厚別は札幌ドームとは違った特別なホームグラウンドという感覚があります。ちなみに「厚別」という厚別でしか歌われない応援歌もあって、数ある応援歌のなかでも筆者はこれが一番好きです。サッカーファンではない人から見れば、厚別陸上競技場は札幌ドームと比べると、ゲームは見にくいし、風は強いし、雨降ると濡れるし、秋は寒いし、サッカー観戦の環境としては決してよいものとは言えませんが、あの厚別独特の雰囲気は、うまく表現できませんが、なんとも言えない良さがあると思います。
そんな「聖地厚別」にほど近い大谷地に新病院が7月に移転します。厚別競技場までは自転車で10分くらいの距離でしょうか。今からとても楽しみです。
「聖地厚別」にあやかって新病院にいいジンクスができますように。
投稿者放射線科部長 片田 竜司
コンサドーレを(も?)応援しましょう!
2012年02月20日
コンサドーレ(以下、コンサ)が昨年の最終戦で勝利してJ1昇格を決めました。今年は舞台をJ2リーグからJ1リーグに移しての戦いが始まります。2008年にJ1最下位を独走したシーズンを思い返すと厳しい1年になることは間違いありませんが、頑張ってJ1残留を果たしてほしいものです。
私は学生時代、野球部に所属していました(現在の細身の身体からは想像できないと思いますが、当時は今より10キロは体重がありました)。野球を通していろいろなことを学びましたし、プレーするなら楽しいスポーツだと思っています。しかし球場で観戦するとなると少し意見が変わります。野球はバッテリー(投手・捕手)が90%のウエイトを占めるスポーツだと思います。そのため私見ではありますが、プロ野球の醍醐味もそこに凝縮されていて、そこを詳しく見ることができないと楽しめません。要するに日本ハムファイターズ(以下、日ハム)でいうと球の遅い武田勝投手(←あくまでもプロレベルでの話…アマチュアなら十分速球派!)がなぜ打たれないかは札幌ドームに見に行ってもわからないでしょ?ということです。
サッカー観戦は面白いです。前述の観点から言うと、ゴールキーパー以外の10人に野球のバッテリーのような特別なポジションはありませんし、スタジアムでは個人の技術、チームの戦術、サッカーの醍醐味等がよくわかります。しかし残念ながら、テレビ中継ですとその面白みも半減です。テレビですとボール周囲のコートの一部しか映らないためです。サッカーは前の選手(フォワード(FW):キング三浦カズ選手や香川選手)と後ろの選手(ディフェンダー(DF):ボンバーヘッド中澤選手や長友選手)の間の距離を一定に保ってゴールキーパー以外の10人が動くのですが、映ってない部分での攻防や駆け引きがテレビではわかりません。その他にもポイントはいろいろあるのですが…とにかく、サッカーはプロ野球とは逆でスタジアムに行って観たほうが間違いなく楽しいと私は思います。
今年のコンサの舞台はJ1。2008年は負け試合ばかりでしたが、J2サッカーをたくさん見てきた私にとって、負けてもJ1の楽しさは十分満喫できました。今年はそれを再び札幌で見ることができます。日ハムファンの方もぜひ札幌ドームや厚別競技場に足を運んでコンサの試合を観戦してみませんか?ひょっとしたら試合後には“サポーター”になっているかもしれませんよ(笑)
投稿者眼科部長 河原 温
飛行機
2012年02月13日
学会発表で、道内外に年数回出かけることがあります。今回は10年前の出来事をお話しします。
 平成11年10月28日から31日まで、第7回日本消化器関連学会週間が広島県広島市で行われ、10月28日午前の発表予定でした。当時、勤めていた病院での出張旅費が大阪までしか出ないため、ANAの札幌―広島直行便をやめて、たまったマイレージを使おうとして、JAL/ANA(札幌―羽田―広島)を選択しました。学会の前日27日羽田行きJAL514便15時定刻通りに新千歳空港を出発。出発時に「羽田空港は雨、飛行中に前線が近づいており、少し揺れるかもしれません」とアナウンスされました。その時間札幌―羽田間のANAは豪雨の為、欠航だったので、運がいいと思っていました。離陸して30分後頃から強い雨が降ってきて、45分後、徐々に激しくなる雨と飛行機が揺れで、機内が騒然としてきたそのとき、前方右側の窓から「ピッカー」と目映うばかりの光が横切りました。
 雷(カミナリ)である。
「墜落(おちる)のかもしれない」と乗客が思ったのか、それまで騒然とした機内は急に静まりかえった。左右の窓から数回「ピッカー」「ゴロゴロ」「ドーーン」と、光と音のサラウンドの中で「当機は大丈夫です。順調に、羽田空港に向けて飛んでおります。」とのキャビンアテンダントのアナウンスは、虚しく響いていました。2時間位羽田近郊を旋回していたが、光ったあとに、機体が震えることが少なくなくなってきた。
やっぱり墜落(おちる)のか!・・・
 ふとあの坂本九が死んだ同じJALの航空機事故を思い出した頃、機長から「集中豪雨で羽田空港が閉鎖されたため、急遽関西国際空港へ向かいます。」とアナウンスされた。機内は「えー、そんな馬鹿な」と騒然となった。私の方は、おっ、関空か、どうせ羽田発乗り換えの便が無理っぽいなら、広島に近い方がラッキーと思いきや、まもなく「関西空港から名古屋空港へ変更します」とアナウンスされた。うーん残念!。世の中そんなにうまくはいかない…。
 18時31分名古屋空港到着。名古屋は雨上がり後の晴れ。すぐ降ろされると思いきや、「給油して羽田国際空港に戻ります。」え!、戻るの!、許して…。これから・・・と考えたころに「機体の点検で、飛べなくなりました。名古屋空港で解散になります。」とアナウンスされた。機外から見ると、機体のコックピットの上面が黒くなっている。やっぱり雷が飛行機にかすった?落ちたんだ!。危ない・・・。19時30分名古屋空港で解放され、20時40分発の広島行き新幹線ひかりで23時30分広島に到着した。疲れた・・。翌日の発表はたった5人(?)の聴衆で無事終了。
今年も、懲りずに次の学会「第20回日本消化器関連学会週間 (神戸)」の準備している次第です。
投稿者消化器内科部長 東 直樹
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