道民になりましてん
2012年07月10日
福井生まれの関西育ちですねん
やから関西弁おかしくても、目ぇつぶってやぁ
うそもんの関西人やぁ、ってよぉ言われてましてん
中高大と思春期はずーっと京都で暮らしてましてん
平たい顔族・はんなりの民やったんです
こんなエッセーよんでもろぅて、ごっつぅ喜んでます

ここからは、校閲により標準語変換されておりますm(_ _)m

そんな僕も、道民になり早くも1年が経ってしまいました
道民生活で気づいた京都人の叫びを徒然なるままに書きとめてみようと思います

? 道が広い
京都は道の狭さが尋常じゃありません。
先斗町なんて幅1mしかありません
常に渋滞。
渋滞しすぎて、5分間隔に来るはずのバスが15分に1回3台連なってくることもあります。
それに比べて何と走りやすいこと(^o^)ノワーイ
と思っていたら
冬になると道幅が減るんですねOTL
? カニ
福井県民にとって、カニといえばズワイガニ。
もちろん、貴重な外貨を稼ぐため「越前ガニ」は京都の料亭に売りつけて、福井人はロシア産を食べるわけですが・・・。
でも一般京都人にとってもやっぱりロシア産ズワイガニなんですけどね
カニください!
って魚屋のおっちゃんに言ったら、毛ガニが出てきたんです
これ、カニですか・・・
味が濃厚なこと知って、今は大好きですよ
? テニスコート
無類のテニスヴァカが気付いたことです
ちなみに、鈴木貴男さんや内山靖崇くんは北海道出身ですよ!!
うぇ、みんなテニスのプレーヤー知らないんですか
世の中、Kやシャラポワだけやないんです
マイナースポーツで悲しいです
閑話休題、世の中人工芝コートしか作られなくなっている中、ハードコートだらけってことに気づいたんです。
道民はアメリカンスタイルのテニスを模索してるんだね、って納得していたんです
そうしたら、冬になって気付いた。
雪に埋もれても手入れしなくていいの、ハードコートしかない・・・
? 住所
来たとき、京都と同じ碁盤目構造で、一緒やん!と浮かれていたんですが
おそらく全京都人が一度はやってしまうミスがあるんです
たとえば「北3西4のとこのビル」って言われて探す場所を間違えてしまう
北海道は通りと通りの間が○○条
京都は通りの名前が○○条
同じ碁盤目設計なのに、一つ間違えた通りを探してしまうことが頻発してしまうのです
そのせいで、勉強会に遅刻しました
誰も、理由を理解してくれませんでした・・・ちぇっ
? エスカレーター
どうしても
どうしたって
右側に立っちゃうんですよぉ
悪気はないんやでぇ
? スープカレー
どうして京都では食べられないんでしょう
僕を北海道に縛り付ける最大要因です

さぁ、今日も昼の出前はチキンココナッツ、辛さは3番、ライスは小
予定手術は・・・
朝から八時間・・・
カレー冷めちゃうな・・・
投稿者外傷センター医師 乾 貴博
移転まで
2012年06月25日
いよいよ新病院移転まであとわずかとなりました。
全職員そして患者様が長年願い続けてきたことがようやく叶います。
もちろん私もその一人です。13年前札幌徳洲会病院に入職し多くの指導医の方々に厳しい指導を受けながら何とかここまでやってきました。当直室が足りない、図書室が狭い、勉強部屋も少ない、シャワーが使いにくいなどなど数多くの問題がありながらもそれをうまくやりくりしながらの13年間だったと思います。
今は麻酔科医として手術を受ける患者様の麻酔を担当しております。年間3000件を超える手術数に対して手術室が4つというのはとても足りません。中には予定手術だったにもかかわらず緊急手術が入ったために夜7時過ぎまで待たせてしまったこともありました。大変ご迷惑をおかけしました。設備的にも足りないものが数多くあり、患者様だけでなく手術をする先生方にも不自由な面が多々あったと思われます。
新病院は手術室が10室となり1つ1つの部屋自体も大きくなります。空調も完備となり患者様にとってよりストレスの少ない手術を受けることができるようになります。また手術をする先生そして我々麻酔科医にとっても仕事が快適になります。今後ますます手術件数が増えてくることが予想されますが、それでもなお我々麻酔科医は患者様に安全な麻酔を提供することをお約束いたします。そのために自己研鑽を怠ることなく日々精進していこうと思います。

話は変わって、最近犬を飼い始めました。
私はそれほど犬を飼うことに興味はなかったのですが、娘がどうしてもほしいというので言いくるめられるような形で飼うことになりました。ポメラニアンとマルチーズの子供で愛くるしい顔つきなのですがなかなかのきかん坊です。とにかく何でも噛みます。手、足、絨毯、コード、テーブルの脚などなどかめるものは何でも噛むので注意しないとぼろぼろになっていきます。噛み方もあまり手加減しないので思わず手が出てしまいそうになることも何度かありました…
娘とは犬の面倒を必ず見るという条件で飼うことを約束したのですが、意外にもきちんと世話をしております。それほど興味が長続きしない性格なので途中で飽きるのではと思ってましたが、犬を飼うことで人として成長したのかもしれません。かくいう私もいつの間にか家に帰って犬に会うのが楽しみになっておりました。心の癒しとしてペットを飼う人の気持ちがわかるような気がします。今後どのように成長していくのか楽しみです。
投稿者麻酔科医長 桑原 稔
ファイターズはなぜ強いのか‐仲間を信頼できる組織は強い‐
2012年06月18日
ファイターズ・サード小谷野栄一の背面ジャンピングキャッチをご記憶の方も多いことと思う.平成22年9月3日,ロッテ戦7回裏,1アウト1・2塁の場面,バッター西岡の打球はサード後方からレフトへ向けてふらふらと上がった小飛球,誰もがこれはポテンヒットになってしまうと思った瞬間,背走した小谷野がジャンプ一番,自分の背中側から頭越しに落ちてくる打球を向こう(レフト側)向きで,しかも空中で,見事に捕球したのである.これだけでも超ファインプレイではあるのだが,このプレイの本当にすごいところは,このあとである.着地した小谷野は,ほとんど本能的に矢のような送球を2塁に送り,ベースに付いていたセカンド田中賢介がこれを捕球,飛び出していたセカンドランナー大松は帰塁できず,ダブルプレイが成立した.
 この2塁封殺のプレイは一見何気なく行なわれたようにも見えるが,そこには小谷野と賢介の絶大なる信頼関係が有った.このような場合,小谷野以外の野手は打球につられて寄っていったり,次に自分の行なうべきプレイを一瞬忘れて単にボールウォッチャーになってしまったりする場合も多いのだが,翌日の新聞によると,打球が上がった瞬間,賢介は「この打球ならエイイチは捕る,捕ったら必ず2塁に投げてくる.」と信じ,迷うことなくセカンドベースに入ることを選択した.一方小谷野は,「自分が捕れば賢介は必ずベースに付いてくれているはず.」と信じて,瞬間的に2塁上めがけて球を放っていたのである.ランナーもボールの行方は見ており,小谷野がベース上に野手がいることを確認するために一瞬でも投げるのを躊躇していれば,2塁は間に合わない微妙なタイミングであった.
 一方,翌年こういうプレイもあった.ランナー1塁でバッターの打球は鋭くライト前に抜けていこうかという痛烈なゴロ,これを今度はセカンド田中賢介がダイビングで見事に捕球,体勢を立て直すやいなやすぐさま2塁に投げたのであるが,これが「暴投」になり,賢介にはエラーが付いてファーストランナーは3塁に達してしまった.このプレイ,一見単なるエラーにも見えるが,私はそうは思わない.賢介の送球は,ほぼ正確に2塁ベース上を通過していたのである.このプレイについては,さすがに新聞での解説は無かったが,賢介の胸中を察するに,「自分がこのゴロを捕れば,ショートが必ずベースに付いてくれているはず.」と考え,瞬間的に安全策の1塁ではなく,より先の塁である2塁での封殺を選択したのだと思う.ところがこの時,ショートは金子が故障中で別の選手だった.この選手もベテランで,同様なプレイは何度も繰り返し練習してきたはずなのだが,残念ながらこの一瞬についてはやはりボールウォッチャーになってしまったか,あるいは賢介は捕れないと見て,そのあとの中継プレイを選択してしまったのかもしれない.いずれにしてもそれまで中々試合出場する機会が少なかったこの選手は,賢介の次のプレイを‘感じて’いなかったため2塁に入っておらず,結果として賢介の送球は無人のベース上を通過して(賢介も投げようとした瞬間,塁上に野手がいないことに気づいたかもしれないが体が止まらなかった?)エラーが記録されてしまったプレイのように思えて仕方ないのである.
 守備だけでなく攻撃にしても,自分が今ここでどんな状況になれば,仲間はこのように考えてこのように動いてくれているはずと信じる,その阿吽の呼吸と言うか信頼関係,というものがファイターズという組織に有る限り,時としてそれが裏目に出る場合があるとしても,1年間通してみると,必ずや優勝争いに加わるチームであり続けると思う.
投稿者小児科医長 成田 光生
赤ちゃん
2012年06月11日
人間も動物も赤ちゃんのかわいさは格別だ。確か動物学者デズモント・モリスだったと思うが、人間を動物学的視点で表現した著書があった。産科に関わる部分で言えば人間は特定の繁殖期が無く、しかも生まれてから歩行まで1年もかかるという極めて特殊な繁殖形態だという様な内容だったか。動物の出産シーズンは春に多いらしいが、ちょうど植物も芽吹き、餌が豊富になるため理にかなっている。その自然の摂理に反する様に今月の当院の分娩件数は記録的な少なさだ。病院移転を控え、敬遠されているものだと思われるが、その反動と新病院効果で7月以降の分娩予定は満員御礼が続いており、産婦人科一同張り切っている。いや、全職員そうだろう。
 (今もボロい訳ではないが)新装する当院をぜひご利用ください。


アルパカの授乳 生後1ヶ月



アザラシの授乳 生後1週間
投稿者産婦人科医師 名和 正行
トラオが来る!?
2012年06月04日
徳洲会病院は初期研修医の修練も担っていますので、年間を通じて道内外から医学生が実習や見学に訪れます。皆さん大学病院での「医学」とは異なる「医療」に触れ、それぞれ将来の夢に向かい国家試験の勉強に入ります。
 医療はもちろん医学が基礎にあるのですが、人々の生活や社会が密接に関係する複雑なものです。私は医学生に病気を治すことはもちろんですが、医療の向こうに見える人々の暮らしの「何か」を考える医師となってもらいたいと思っています。そこで、3人の先達医師の本を読むことを勧めています。
・私の歩んだ道-内科医六十年(日野原重明)
・村で病院とたたかう(若月俊一)
・トラオがゆく(徳田虎雄)
これらに挙げた3人の医師はそれぞれタイプや性格が異なるのですが、人々の生活や社会の向上への強い信念を持って医療を実践してきたことが共通点でしょう。
 時代背景や医療を取り巻く環境も変わり、日々の臨床に追われ医療者がその枠を突破することが難しくなってきました。おそらくこれら3人のような巨人は現れないかもしれません。私は聖路加、佐久で勤務をすることで日野原先生と若月先生に会え、もはや病院の空気と言ってもよい彼らの信念に接することができました。札幌徳洲会病院も新しい建物に信念が息づく病院にしたいものです。
 このたび、新築移転に際し徳田虎雄理事長が来札されるようです。私は3人目のLiving legend(生きる伝説)に遭遇することで何を感じるのでしょうか?やはり、「生命だけは平等だ」なのでしょうか。
投稿者外科医長 長尾 知哉
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