言語聴覚療法

主に言語療法室で、リハビリやその他業務を行っています。
脳血管障害(大脳の障害)として起こる、「話す」「聞く」「読む」「書く」等の言語機能に障害が生じた方に対して、失語症検査などの評価や失語訓練などを行います。

また,末梢性顔面神経麻痺のリハビリの実施をしています.

顔面神経麻痺を発症してから時間が経過していくと、基本的には神経は徐々に回復していきますが、神経の損傷が大きい場合は、病的共同運動、顔面拘縮、顔面痙攣、麻痺の残存などの症状がみられる場合があります。

リハビリでは、表情筋(口まわり、目まわり、額など)のストレッチ・動作練習を正しくに行うことにより、病的共同運動・顔面拘縮の予防を目的とします。ただし損傷が重度の場合は、リハビリやマッサージだけでは完全な回復は難しい場合もあり、その際は、ボトックス治療などの外科的治療が必要となってきます。

脳血管障害や、高齢者の廃用症候群での筋力低下や、顔面の麻痺等で発声発語器官(舌、口唇、頬等)の機能低下が生じた方に対して、評価や構音訓練を実施します。 言語療法室だけでなく、病棟を回り、ベッドサイドで訓練を行うこともたくさんあります。 飲み込めない、むせる等の摂食嚥下機能の低下が生じた方に対しては、食べ物を使わずに、口の運動や唾液を飲み込む練習等を行います。患者様の能力に合わせて、可能と判断した場合には、実際に食事を使って食べる練習もしていきます。 認知症の患者様に対しては、積極的に院内散歩や歌唱、風船バレーなどを行います。多くの刺激を与えて覚醒を促しコミュニケーションを図るなどの訓練を行っていきます。

dev04_img02.jpg 当院では、NST(栄養サポートチーム)の認定施設です。栄養障害のある患者様に対し、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、医療事務、リハビリなどでチームを結成しています。言語聴覚士としては、嚥下機能や認知機能の評価や状態を情報提供し、栄養面の改善に取り組んでいます。
言語室の様子
  • 集団訓練用 1部屋
  • 個別訓練用 3部屋
    3色の部屋があり、患者様が好きな部屋を選べるようになっています。

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2022年度実績
  • 廃用症候群:1072例

  • 呼吸器  :383例

  • 脳血管  :61例