「インディ・ジョーンズは'化石ハンター'だった」 成田 光生
2021年11月08日

 皆さん、ロイ・チャップマン・アンドリュース(1884-1960)という人物をご存知だろうか。彼は20世紀の初め頃中国~モンゴルにかけてのゴビ砂漠へ探検に出かけ、51種もの化石を発掘して論文に記載した。それまで人跡未踏だった砂漠の奥地まで、らくだでガソリンを運びつつ車で乗り入れた最初の'人類'である。有名な業績として、世界で初めて恐竜の「卵の化石」(後にオヴィラプトルという小型肉食恐竜の卵と判明)を発見し、恐竜が卵生であったことを証明したのも彼である。それら諸々の業績で後に「アメリカ自然史博物館」という世界的にも有名な博物館の館長まで上りつめた人物である。

 その探検の途中、彼はヘビやオオカミなどの野生動物に襲われたり、山賊に追われたりして、危機一髪生きのびたことも幾度となく有ったという。そして特徴的なのはその'いでたち'で、伊達男の彼は常になんらかのハットをかぶっていたそうである(写真は銃をたずさえるアンドリュース:Gakken「恐竜の世界」より)。ここまで書けばもうお分かりと思われるが(そんなのタイトル見れば分かる!)、このロイ・チャップマン・アンドリュースこそ映画の主人公「インディ・ジョーンズ」のモデルであり、インディ・ジョーンズは、実は'化石ハンター'だったのだ。

 ちなみにアンドリュースは'探検隊長(化石ハンター)'かつ自身も研究者であったが、かつては'職業的'化石ハンターから化石を金で買って、それをもとに研究して論文発表していた研究者もいたそうだ(それも一つの方法論で、特に問題は無かったらしい)。

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投稿者小児感染症部長 成田 光生
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