NST便り2021.4月号
2021年04月07日

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みなさん、こんにちは。

今回のNST便りは、経腸栄養に関連したお知らせです。

様々な疾患や障害により、口から直接食事をとることが困難な方がいらっしゃいます。

そのような場合、鼻から胃へ、または内視鏡を使ってお腹から胃へチューブを入れて、そこから栄養を摂るという経腸栄養法がとられることがあります。

この方法は、その方にとってのお食事であり、栄養をとる手段でもあるのでとても重要なものです。

経腸栄養法は、入院中の患者様はもちろん、在宅療養をされている方、施設等で療養されている方もほとんどが下のイラストのような栄養摂取方法をとられています。

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これらの方法は、栄養剤等を入れるパックや接続するチューブ、コネクターなど様々なものを使用します。その接続に関して、これまでは注射や点滴などの接続口が似ている、又は接続することが可能で、血管内に栄養剤が投与されたり、反対に注射や点滴などが鼻や胃に留置されている管に間違って接続されてしまったり、重大な医療事故になるケースがあり問題となっていました。そのため、間違った接続ができないように工夫されてきました。

注射や点滴などの接続口が医療事故防止のために世界的に統一され、日本も追従することになりました。当院でも統一に向けて活動しています。

≪変更内容

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この図だけでは難しいかもしれませんが、患者様に挿入されている経鼻チューブや胃瘻カテーテル(赤い〇の部分)に、接続するコネクター部分(青い〇の部分)が変更になることを指しています。

その変更になる接続口が下のイラストです。

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当院では、4月~5月を目標に随時変更していく予定でいます。

ご不明な点がございましたら、それぞれの病院や施設等でご確認いただけますようご周知いただきたいと思います。

まだまだ、新型コロナウイルス感染が騒がれていますが、皆様もお身体に注意してお過ごしください。

投稿者摂食嚥下障害看護認定看護師 髙橋 美和子
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