NST便り2016.12月号
2019年06月03日

《インフルエンザと食事》

12月になって寒さも一段と厳しくなり,インフルエンザ流行の時期を迎えました.
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症です.インフルエンザに限らず,私たちの体は,細菌やウイルスに感染すると,体温が上昇したり,心拍数や呼吸数が増えたり,血液中の白血球が増えたりといろいろな変化が生じます.これらは,細菌やウイルスなどの微生物の侵入を撃退するための反応でもあるのですが,この反応が過剰になると組織や免疫系を障害することもあります.インフルエンザウイルス自体に対する治療も重要ですが,今回はこのような体の反応を助けてくれる食事のお話をしたいと思います.

<インフルエンザにかかった際の食事>
自宅療養でよく云われることは,まず,「水分をこまめにとる」ことです.その際,カフェインを含む飲料は控えましょう.カフェインはその代謝に水分を消費し,利尿効果があるため,逆に摂取した水分を失わせてしまいます.
食欲がない時は無理に食事をせず,食べられるのであれば,消化の良いものがおすすめです.
例えば、ヨーグルトは熱で死んでしまった腸の中の善玉菌を作ってくれます.うどんやおかゆは消化に良い食べ物で有名ですが,実は炭水化物だけではなく,それなりの蛋白質も含んでおり,それなりの効果があるようです.
あとは体調の回復を待って通常の食事に戻していきましょう.

<インフルエンザ予防に良いとされる食事>
大きく分けて,防御機能を高めるものと,免疫機能を高めるものがあります.

・防御機能を高める
ビタミンAは乾燥した粘膜を潤し,強化してくれます.緑黄色野菜に多く含まれます.
・・・にんじん,かぼちゃ,さつまいも,ほうれん草,卵など.

・免疫機能を高める
発酵食品は腸内を健康に保ち,免疫力を高めます.
・・・納豆,ヨーグルト

ビタミンCは微生物と闘う白血球を活性化し,あらゆる病気の原因になるといわれている活性酸素を分解してくれます.
・・・みかん,レモン,グレープフルーツなどの柑橘類,ピーマン,ブロッコリー,れんこんなど.

これら以外にも抗ウイルス作用の「アリシン」を含むニンニクやタマネギ,「セスキテルペン」を含むショウガ,「2-アミノ-3H-フェノキサジン-3-オン」などを含むマッシュルームがあります.

以上がインフルエンザにかかった際の食事と予防に有効な食事とされるものですが,普段食べているものも多いので、少し意識して日常の食材に加えて頂けると良いと思います.
最後に,ワクチンや食事も大切ですが,うがい・手洗いは予防に必須です.
なるべく病院のお世話にならないようにしましょう.

投稿者薬局 岡部幸男