「ハードルが高すぎて...?」 成田 光生
2024年08月19日

 日本選手が頑張ってメダル量産となったパリオリンピックも終了したが,今大会は金メダル種目以外でも近代5種や高飛込みで日本史上初のメダル獲得など,注目された競技が多かった.さらにメダルには届かなかったが賞賛された選手として,男子110m障害で陸上競技短距離種目で日本史上最高の5位入賞を果たした村竹ラシッド選手が挙げられる.

 さて障害走というと全員がハードルを「飛び越えて」いるが,実は陸上競技規則には「ハードルは飛び越えなければいけない」とは一言も書かれていないそうである.もしパワーに絶対の自信があるなら,'うぉぉりゃあ!'とばかりにハードルを次々なぎ倒して走ってもよいのだが,どうやらその走法では飛び越えるより速くは走れないようである.

 よく「ハードルが高すぎて...」などと言われるが,簡単にあきらめる前に,「高いハードルなら下をくぐってみたらどうだろう」などと,発想の転換をしてみては?

投稿者小児感染症部長 成田 光生
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