昨年よりお世話になっております小児科の田川と申します。関西出身、旭川医大を卒業してから十数年関西(京都・滋賀)で過ごしました。そのため (少し気にしてはいますが)関西弁がなかなか抜けません。特にイントネーションはなかなか合わせるのが難しいですね。例えば「保育園」は北海道では「ほ(↑)いくえん」、関西では「ほいく(↑)えん」と発音します。無意識に話してしまっているので、わからなかったら遠慮なくおっしゃってくださいね。
さて、昨年「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」が上映されました。10年過ごした滋賀が舞台でしたので上映前からとても楽しみにしていました。滋賀で過ごした方にはよくわかる細かいネタもたくさんあって、とてもおもしろかったです。「琵琶湖の水を止める」というフレーズがありますが、かつて大雨の時に本当に琵琶湖の水を止めたら自宅のそばにあった琵琶湖の水位がみるみる上がり、あふれるのではとヒヤヒヤしたこともありました。地元ネタが多いので、万人受けするかと言われると微妙かもしれませんが...。京阪神のイメージが強すぎて滋賀は琵琶湖以外何もないイメージかと思います。滋賀にはひこにゃんで有名な彦根城、天台宗総本山の比叡山延暦寺(京都の観光名所と言われますが、本当は滋賀にあります)、忍者の里(甲賀)、焼き物の産地(信楽)など一度は行ってみていただきたい場所がたくさんあります。関西にお越しの際は、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
かつて滋賀には日本三大商人のひとつ、近江商人がいました。近江商人の精神に「売り手によし、買い手によし、世間によし」の「三方よし」というものがあります。その意味は「商いというものは、売り手も買い手も適正な利益を得て満足する取引でなければならない。そして、その取引が地域社会全体の幸福につながるものでなければならない」とされています。私も患者さんにとっても、サポートする医療者にとっても満足できる医療を提供し、地域社会にも喜ばれるように精進していきたいと思います。これからもよろしくお願い申し上げます。
ゆり園と琵琶湖(琵琶湖バレイより)
琵琶湖で運行される船「うみのこ」。
滋賀県内の小学生はこの船に乗り、1泊2日でいろいろな学習をします。映画でも取り上げられていました。