「フラグ回収」 佐々木 集
2021年12月08日

私は、病院内の薬局で、調剤や患者さんへの指導の他に
薬局内の機械・機器のメンテナンスを担当しており、
業務効率化のための独自のシステム開発や運用を行っています。

このような仕事に携わるきっかけとなったのは
学生時代の部活動とアルバイトでした。

当時、部活の部員数を増やしたかった私は、ホームページを作ろうと思い立ち、
本を買い独学で勉強を始めました。

それを聞きつけた社会人の先輩から、システムエンジニアの仕事を
アルバイトで手伝わせてもらうことになりました。
仕事内容は、夜中から朝までに某会社のコールセンターのコンピューターを
すべて交換する作業でした。

この仕事には作業の合間に長い待機時間があり、
夜中のため外出することもできず、暇を持て余していた私に、
プロのプログラマーやエンジニアの方々が、
暇つぶしでコンピューターやプログラムの知識を教えてくれたのです。

「マウス無しで操作できるようにならなきゃ」
「パソコンを2台つないでアクセスできるようになると勉強になるよ」

「ま、社会人になっても君は使わないだろうけど」

私も、当時は全く役に立つとは思いませんでした。

ところが、薬剤師として就職した会社で、調剤支援システムを導入することになり、
「なんかパソコン強いらしいじゃない!やってよ!」
という話の流れで設定を任されることになり、
その後、系列の店舗に設定して回る仕事を担当することになりました。

さらに、病院に転職すると、
医薬品の情報を院内に発信する必要があることを知り、
部活のホームページを作った知識を生かして、
院内向けのウェブサイトを作成することになりました。

その後、業務支援に関連したシステムを開発することになり、
医療系のシステムエンジニアの方が主に取得する「医療情報技師」の資格を
取得し、現在に至ります。

部活の新入部員勧誘のためのホームページ管理が
まさかライフワークになると思いませんでしたし、
アルバイトで手伝ったシステムエンジニアの専門資格を
自分が取得することになるとは夢にも思いませんでした。

アルバイトに誘ってくれた先輩や、暇つぶしにプログラミングを教えて下さった
エンジニアの方々には本当に足を向けて寝ることができません。

もしこの記事をご覧の学生の方がいましたら、
何が役に立つかはわかりません、きっと無駄な経験は無いので
色んなことに挑戦し、様々な経験を積んでいただきたいと思います。

投稿者薬局主任 佐々木 集