NST便り2024.1月号
2024年01月11日

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<勉強会報告>

2023年12月28日、今年最後となるNST勉強会を開催しました。例年、電解質輸液から栄養輸液まで駆け足でお話しさせて頂いておりましたが、今回は電解質輸液、特に複合電解質輸液に的を絞りました。

勉強会でお話した内容は複合電解質輸液が、浸透圧が体液と等張な等張性電解質輸液(細胞外液補充液)と浸透圧が体液より低張な低張性電解質輸液に分けられることと、各々の違いを下の表などを使って説明させて頂き、輸液に含まれる電解質とそれらの量によって使用目的が異なり、等張性電解質輸液である生理食塩液と細胞外液補充液は主に細胞外液の補充を目的に使用され、表の右側に行くほどブドウ糖の割合が増えていくので細胞内液に水を補充する作用が強くなることなどをお話させて頂きました。

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生理食塩液と細胞外液補充液の違いや使い分け方も体内の緩衝系(体液のpHを一定に保つ働き)や海外のビッグデータを交えながら説明させて頂きました。

紙面に限りがございますので今回は概要だけの掲載になりましたが、輸液の勉強会は毎年行われていますので、お時間のある際はぜひご参加ください。内容に関して要望があれば可能な限り応えていきたいと思います。

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(今回は薬剤部 岡部 幸男が担当いたしました) 

  NST(栄養サポートチーム)

勉強会で使用した参考文献

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投稿者薬剤部 岡部 幸男
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