「わかる」と「できる」
2015年05月26日
たとえば小さい頃、初めて自転車に乗ったときのことを想いだしてみる。
最初は、補助輪をつけて始める。どっちにも倒れない、ブレーキさえちゃんと握れたらおおよそ大丈夫。安全に走ることができる。
そろそろ補助輪なしでやってみようか、と言うとき。
補助輪のときはあんなにすいすい走っていたのに、急に心細くなる。
足の踏み出し方、バランスのとり方、ブレーキを握ったときの力の込め方なんか、わからなくて何度もころんでしまう。
たぶんいらないことにずいぶん力を入れている、と思う。
何度もころんだり泣いたりしながらも、くりかえし練習していると、ある瞬間に「あ、できた」と思うときがくる。
そしてできたと思ったとたん、なんでこんな簡単なことが今までできなかったんだろうと思う。
できなかった自分と、できるようになった自分はほんの1歩くらいしか違わないのに、もうできなかった時の自分とは明らかに違っている。

補助輪のときの「自転車の乗り方はわかる」と補助輪なしのときの「できる」には大きな差がある。いわゆる頭で観念的にわかったと思うことと、実際に手や足を使ってそのことができるっていうのは、人によって長さが違うけど、離れていることは確かなんだ。

たぶん4月に入った新人たちは日々そういうことに遭遇しています。
そこのところをもう少し助けたいと思って、今年はシミュレーション教育に力を入れています。

今日もこのブログに来ていただき、ありがとうございます。
できることが増えたら、看護はもっともっと面白くなるよ。
頑張れ、新人たち。


投稿者前看護部長 工藤 昭子
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