外傷センターについて

当センターは整形外科外傷全般を治療しています。一般四肢外傷治療のみならず開放骨折、切断指、切断肢、重度手部外傷、骨盤・寛骨臼骨折など重度四肢外傷を多く治療しているのが特徴です。それゆえ研修希望医も下記の如く幅広く募集中です。

治療対象疾患カテゴリー
  • 重症手部外傷(切断指など)
  • 重度四肢外傷(重度開放骨折、切断肢を含む)
  • 重症四肢関節内骨折
  • 脊椎損傷
  • 骨盤・寛骨臼骨折
  • 外傷後遺障害
  • 一般四肢外傷
2012年度年間手術件数
  • 手術件数 2250例(整形外科外傷のみ)
  • 緊急手術数234例、危急手術数1596例、予定手術数420例
学術研修内容
  • 術前・術後カンファレンス(月~土、7:00~8:00)の実践
  • 全症例Power Point slide作成によるpresentation
  • 全症例FileMakerによる臨床データの集積
  • 年に2-3例以上の学会発表、2-3例以上の論文作成
  • 各種セミナーへの参加
研修カリキュラム
Stage1(卒後3年-5年):外傷前期研修
  • 外傷初期診療法の習得
  • 骨折治療法(AO法)の習得
  • 整形外科変性疾患対応法の習得
Stage2(卒後6年-8年):外傷後期研修
  • 関節内骨折骨接合法の習得
  • マイクロサージャリー初歩の習得
  • 脊椎外傷治療法の習得
stage3(卒後9年-10年):外傷指導医研修
  • 重度四肢外傷治療法の習得
  • マイクロサージャリー応用法の習得
  • イリザロフ創外固定法の習得
  • 骨盤寛骨臼骨折骨接合法の習得
  • 外傷教育法の習得
研修期間と募集人数
  • 研修期間:1年以上
  • 募集人員:1-2名以上
手外科・マイクロサージャリー研修
手の外科、マイクロサージャリー医を目指す医師へ

整形外科外傷センター医師 松井 裕帝

このセンター最大の魅力はマイクロ技術を駆使した四肢外傷の再建である。初診から診断、治療、術後リハビリまで全てを一貫して行うことが出来ることが、当センターの醍醐味であろう。また、四肢外傷再建の約半数以上の症例は手の外科領域に関わるものである。つまり、手の外科に精通することが、四肢再建外科医として必須である。外傷治療において、必須の技術であるマイクロサージャリーと手の外科知識・技量であるが、これらを同時に習得することは一般病院では難しくなっているのが現状である。当センターには、その両者を駆使しなければならない症例がある。ここでの経験・実践が自然とその両者を身に付けることになるのである。

両方の技術を習得出来れば、今後の自身のキャリアにおいても有益なこととなるであろう。経験豊富な指導医が多数在籍し、マイクロ初心者であったとしても、熱意と情熱があれば、1年間のマイクロ練習・実践を行うことで、四肢再建外科医として、あらゆる困難な症例に挑むことが出来るようになるはずです!!

年々減少傾向にある?切断指再接着ではあるが当院では1年間に34例40指(2012年手術実績より)であり、全道随一の症例数を誇っている。マイクロ・手の外科の全てが凝縮されていると言っても過言ではない手術を是非、執刀してみませんか?

四肢再建外科医に必要なものとは・・・。

  1. 損傷組織を把握し、実現可能な再建を導く創造力
  2. 繊細かつ精巧な修復を実行する技術力

である。

想像して欲しい、持てる技術を駆使し、目の前の患者に最大限の機能を温存、獲得させることが出来る喜びを!! 興味のある全国の諸先生方は、是非、気軽に見学に来てください。

整形外科外傷研修
札幌徳洲会病院外傷センターの一員となって

整形外科外傷センター 池田 起也

「本当にこの治療でいいのだろうか? もっと良い治療があるのではないだろうか?」

整形外科を志ざし東北の田舎で研修医を始めた私にとって常に私の心の中に居座る疑問でした。外傷は研修医が手術するもの。大怪我をしたのだから障害が残ることはしょうがない。そんな環境の中で育った私が徳洲会主催の勉強会で見たのは今まで自分が行ってきたものとは全く異なる治療法でした。AO法に基づく骨接合。Fix & Flapを始めとした機を逃さない軟部組織再建。カルチャーショックとしか言えない衝撃を受け私は徳洲会の外傷センターで学びたいという思いを強くしました。

札幌徳洲会の朝はカンファで始まります。症例ひとつに対して目標とする機能予後を得るために可能な最短の後療法を定め十分な固定性を得る。そのために症例の分類を行い、自分で十分な検討を行ってなお、カンファで思いも寄らぬ指摘を受け全く違うより良い治療に気づく。北海道中から集まってくる困難な症例を先輩方に支えられて研修できる得難い環境です。

唯一自分が思っていたことと違うのはそんな外傷のメッカでも難しい判断に迫られる症例がいかに多いかということ。外傷に精通した手練れ達でも日々苦しみ・悩んでいる。より良い治療を行うためにどうすれば良いのか。その問いに答えるために先人達が積み上げた治療法の上に更に新たな知識を積み重ねる。そんな先輩方の絶え間ない努力の姿こそ自分が最も学ぶべきことであると気づかされます。

平成30年11月26日