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「NO TITLE」 5階病棟主任  伊藤 志乃

投稿日時:2009年12月9日 09:33 水曜日

私の姉一家は、車で20分離れた隣町に住んでおり、月に2回は行き来しています。私と8歳離れていることもあり、時には母のように面倒をみてくれ、好き勝手し放題だった看護学生時代の2年間を居候させてもらっていました。ハタチを過ぎた二人の甥は、私にとって弟のようにかわいい存在です。
そんな姉一家が飼っていた愛犬ムックが、1週間前に亡くなりました。17歳と8ヶ月、人間にすると100歳前後なので大往生でした。最期は苦しみが少なければいいな、とそれだけを願っていました。ムックはやさしくて力強く、人が大好きな犬でした。外犬で、首輪抜け・脱走が得意でした。私のはく愚痴や弱音もよく聞いてくれました。今年の初夏には、全ての機能が弱っていたので玄関につないでいましたが、時々聞こえない耳ピンと立て、見えていない目で外の遠くを見ていた姿が忘れられません。
ペットでも人間と同じように、墓や専門の葬儀社があり葬儀・火葬などが行えます。ペットでも、飼い主にとっては家族の一員なんですよね。
インターネットで知ったのですが、『虹の橋』という、ペットロスになってしまった方たちの心を癒している、原作者不詳のまま語り継がれ世界中に広まった、英語詩があります。この詩には第2部もあり、また、第3部としてオリジナルの詩を作っている方もいますが、どれも素敵なお話です。

この世を去った動物たちは、天国の手前の緑の草原に行く。食べ物も水も用意された暖かい場所で、老いや病気から回復した元気な体で仲間と楽しく遊び回る。しかしたった一つ気がかりなのが、残してきた大好きな飼い主のことである。
その中の一匹の目に、草原に向かってくる人影が映る。懐かしいその姿を認めるなり、その子は仲間から離れて全力で駆けていき、その人に飛びついて顔中にキスをする。
死んでしまった飼い主=あなたは、こうして愛する友と再会し、一緒に虹の橋を渡っていく。(概要)

今は、ムックもそこで楽しく過ごしているかな、もしかしたら、先に待っていた人とそこで逢えているといいな、と願っています。
我が家でも、9月から愛犬ぷりんが家族の仲間入りをしています。まだ、子どもなので手がかかるやんちゃ盛りですが、それでも癒されています。この子が先に旅立っていっても、待っていてくれてまた逢えるという、運命のパートナーなんだなあ、と感じています。
この子たちにパワーをもらって、明日からも、元気にいきます。

投稿者:5階病棟主任  伊藤 志乃

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