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羽毛の進化-鳥は恐竜である・前編-

投稿日時:2018年1月22日 08:15 月曜日

学者ならずともちょっとした古生物ファンであれば,いまどき「鳥は恐竜である」と言っても‘そんなの常識でしょ’であるが,一般の方々にはまだまだ耳新しい話かもしれない.そう,間違いなく鳥は恐竜と同類の生き物であり,さらにその恐竜の中でも「獣脚類(じゅうきゃくるい)」と言って,かの有名な‘暴君王’ティラノサウルスと非常に近い仲間から進化してきたのである.ここで生物の世界においては,鳥類を代表して「スズメ」と呼ぶことがある.一方,草食竜の代表として良く知られている恐竜にトリケラトプスがあるが,これは「装飾頭類(そうしょくとうるい)」と言って,実は進化論的には獣脚類とは結構離れている.生物としては,ティラノサウルスとトリケラトプスよりも,ティラノサウルスとスズメのほうが,よほど近いのである.生き物は,決して外観や大きさで判断してはならない.

 さてこれも古生物ファンにはよく知られていることであるが,一部の恐竜には,羽毛が生えていた(ティラノサウルスに羽毛が生えていたかどうかについては直接的証拠は無く,議論のあるところである).この羽毛の役割は,最初はたぶん飛ぶことではなく,保温だった.恐竜がどの程度体温を保持できていたのかはほとんど分かっていないが,少なくとも恐竜はそれ自体あるいは卵を保温する必要があった.そこで保温性の高い羽毛が役に立ったのである.この羽毛にも興味深い進化が見られるのだが,この先は次の機会に譲る.

投稿者:小児感染症部長 成田 光生