最先端24時間救急医療、外傷センター、日帰り手術の札幌徳洲会病院
札幌徳洲会病院 北海道 札幌 -最先端救急医療・新たな気持ちでここから心から

「『医食同源』って?」 紀野 泰久

投稿日時:2017年7月25日 13:48 火曜日

「医食同源」ってテレビや健康雑誌でよく出てくる言葉ですが、実は日本でできた言葉だそうです。私も最近本で読んで知りました。東洋医学関係の言葉だと思っていました。

もともと東洋医学には「薬食同源」という言葉があります。唐代の『黄帝内経・大素』では「空腹ヲ満ストキハ食ト言イ、病ヲ治ストキハ薬ト言ウ」と書かれており、つまり食べ物はおなかを満たすときは食だが病気を治すときに食べると薬になるということです。周代では医者の最高位を「食医」といい王の飲食を管理し、その次が「疾医」(内科医)、「瘍医」(外科医)、「獣医」で獣医以外は食による治療を行った。東洋医学では「未病」という考え方があり病気になる前に食で治すという考え方があります。

さて本来の「薬食同源」ではなく「医食同源」が有名になったのでしょうか。1972年NHKの「今日の料理」で新居裕久医師がはじめて使ったようです。健康長寿と食事の主題で「薬食同源」の思想を紹介するときに「薬」では科学的な「薬物」のイメージがあるため「薬」を「医」に変えた「医食同源」という言葉を作ったようです。「病気になって薬を飲む前に毎日の食事で病気を防ごう」という考えが日本人の機微に触れたようで一気に広がりました。今では本場の中国に「医食同源」という言葉が輸出されています。

ただここ最近は「医食同源」が拡大解釈されているようで、これを食べれば病気にならないとか健康になれるという広告が多いと思われます(特に健康食品)。当然一つのものばかり食べると偏食になり、あるいはその食品に含まれるある成分が過剰になったりして逆に体調を崩したりするので、バランスの良い食事をしたうえで食するのが良いかと思います。

投稿者:外科部長 紀野 泰久