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「オペ場詩人」 長尾 知哉

投稿日時:2017年5月8日 09:25 月曜日

「酒場詩人(厳密には俳人であり詩人ではないのだが)」吉田類の会に行った。わたしは酒をほとんど飲めないし、飲まないので会場でもウーロン茶オンリーである。400人くらいの人がメシ食って、吉田類と乾杯するだけの会である。それだけでは本当にグダグダなので、最近はある市町村の食材でコースが振舞われ、その地にちなんだ俳句コンテストが行われている。

その日のテーマは平取町、俳句のお題は「平取町」、「トマト」であった。ゆっくりと考えればよいと思っていたが臨時手術でオペ場(業界では手術室のことをこう呼ぶ)に呼ばれた。俳句どころではなくなってしまった。

手術は終わり句を考えるも平取とトマトがピンと来ない。あわててネットで平取町のページを開く。日高にある人口5000人程度の町。沙流川が町に注ぎ二風谷はアイヌ文化の拠点。スズランが群生する幌尻岳。寛政11年創建の義経神社。源義経が奥州から北方へ逃れたとされる義経伝説の地が平取である。義経はこの北の地で風に吹かれるスズランを眺めなにを想ったか。などなど「ネット吟行」をしていたら、義経のまとう緋縅は「ニシパの恋人」で有名な真っ赤に熟れたトマトの色そのものだった。

締め切りぎりぎり投句し吉田類と乾杯。会の終わりはいよいよ結果発表。奇をてらった句から思わずうなる句まで優秀作が発表されていく。サイン本からホテルの食事券まで賞品もさまざま。そしていよいよ最優秀作。

義経の 緋色まといし トマトかな

酒場詩人とオペ場詩人がパークホテルのステージで邂逅したところで会はお開きとなった。

投稿者:外科医長 長尾 知哉