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「アクアリウムのススメ」 小笠原 卓

投稿日時:2017年5月30日 08:16 火曜日

相変わらず生き物と共存する生活を送っている…。

昨年の春はカナヘビを2匹越冬させられず失ってしまった。その失意も癒えぬまま、日々をなんとなく過ごしていたとき、昨年7月に大通公園の祭りで子ども達が金魚を6匹すくってきた(正確にはオマケでもらってきた)。お祭りの金魚と言えば“すぐ天に召される”生き物の代表である。僕は帰宅した子どもそっちのけで、すぐさま初心者用の水槽を買い、手厚く飼うことにした。
幸いこの金魚達は、生命力もあったためか、たどたどしい初心者の水質管理を物ともせず、たくましく生き延びた。そして今、6匹全て体長8〜10cm程まで巨大化し、水槽内の水草を食い荒らし、一部の金魚に関しては、餌をやれば、餌だけでなくこちらの手を喰いちぎろうとするくらいに凶暴化している。多分もう屋台の金魚すくいの網ではすくえないだろう。

皆様にオススメしたいのは、このような荒々しい金魚ではなく、コリドラスという種類の淡水熱帯魚だ。初心者でも飼いやすく、最低限の水質と水温を確保すれば、金魚とも一緒に飼うことができる。生存性も高い。元々は金魚の飼育を第一に、近くのペットショップに足繁く通っていたが、次第に他の淡水魚に心を引かれるようになり(恐らくここまでがアクアリウム初心者のテンプレ)、最終的にコリドラスに心を奪われるようになったのだ。奥さんは呆れ顔でこう言う「いったいどっちをメインに飼っているの?」と。結局現在は、コリドラス・パレアタス(通称青コリ)2匹、コリドラス・ステルバイ3匹、コリドラス・ジュリー3匹に、金魚4匹(2匹は里子に出した)、ヒドジョウ2匹、スジシマドジョウ1匹、ミナミヌマエビ3匹が水槽の中で共存している。



上写真は (愛しの)コリドラス・ステルバイ
アクアリウムは奥が深い。昨年の7月の時点では水槽の種類さえも、一体何があるのかわからなかったのだが、今は、水槽の立ち上げ、濾過装置の種類・しくみ、水質・水温管理、水換えの頻度など一般的な淡水アクアリウムのやり方は会得した。ただし初心者だったため遠回りをしながら学習していき、よけいにお金がかかった。つい最近LEDライトを購入し水槽上部に装着した。夕食時は愛しの魚達がライトアップされ、竜宮城さながらの舞いを披露してくれる。その姿をみていると、浮き世の疲れが何となくとれる。

そしてふと、こう思う。「次はどの魚を増やそうかな…」と。

投稿者:小児科医師 小笠原 卓

「電子カルテシステム更新に向けて準備中」 加藤 久晶

投稿日時:2017年5月22日 09:24 月曜日

もうすぐ病院の電子カルテシステムが更新されます。
新しいシステムは現状のシステムにおける改善希望点が反映されるため、今以上に使い勝手の良いものに変更されていきます。

私自身は昨年当病院に入職したばかりで現システムを覚えて間もないので、せっかく覚えたシステムから早々に新システムに変更させられていくことには少なからず戸惑いもあります。
とは言え一人抗うことも出来ませんので、新しいもの、特に機械に関して今一つ積極的になれない私も、必要にせまられてシステムの練習をしています。

ちょっと大げさな話になりますが、そもそもパソコンを使うようになったのも、十数年前に勤務した病院が電子カルテを導入していたため、強制的にパソコン操作、キーボードを打つという作業に慣らされました ( もっともその頃は、カルテはパソコンで記載して、検査結果などは紙で配布されてくるなど電子カルテと紙カルテが併用運用される時代でした )。

さらに今にして思えば携帯電話にしても、研修医の頃勤務した病院が昼夜を問わず呼び出しの多い病院であり、連絡手段として携帯電話を持つことを半ば義務付けられてのことでした。
仕事での使用は日々のことであり、知らず知らずのうちに「それなりに」使いこなしていけるようになり ( 携帯電話にしてもパソコンにしても、その能力の 3% 程しか活用出来ていないと思いますが )、改めて「慣れ」ってすごいなと思います。

現在新しいシステムを病院職員全員で習得中です。
私が主に勤務する救急外来は限られた時間との勝負という場面も時にはありますので、そのときに「コンピューター入力」という壁に阻まれないよう、しっかりとシステムを勉強して準備をしたいと思います。

投稿者:救急科部長 加藤 久晶

「勧誘」 東 直樹

投稿日時:2017年5月17日 09:15 水曜日

通常、体調の悪い緊急性のある患者さんは午前中に来院することが多い。平日の午後の外来は午前中と異なり、悩ましい主訴を持つ患者さんが少なくない。以前勤めていた市立M病院のことである。

「体がだるいのです」と40歳代の女性。
「今日、朝から○○病院、××病院、・・に受診してきたのですが、改善しないのです。」
「○○病院、××病院、・・と市内&市外7か所の病院にかかってきたのですか?」
「そうです」
「(物理的に無理だ!)問診で、T症でないと思ったが、精神科に行ってくれるかな・・?」
「眠れますか?」
「眠れませんので、睡眠剤をほしいです」
「なら、睡眠剤処方のプロの精神科に相談するとよいですよ」
「そうですか?」
「紹介状を書いておきますので、受診してください」
2週間後、「紹介状の返事を持ってきました。」返事にはやはりT症であり、今後当科でフォローアップしますとのこと。
「調子はどうですか?」
「よくなりました」と笑顔で返事をしている。
「薬が合ってよかったですね。今後は精神科のM先生に診てもらってくさい」と笑顔で終診となった。悩める患者さんがいて、このようなことを数回繰り返していた。

ある日、市立M病院の医局全体の歓送迎会で、座った席の周りにたまたま(?)精神科の医師たちが座っていた。当時精神科の医師は市立M病院分院にあり、分院に往診に行かなければ医局全体の歓送迎会でしか会うことはない。
「東先生こんにちは」
「こんにちはM先生。いつもお世話になっております」
「こちらこそ、いつも紹介をいただきありがとうございます」と満面の笑顔である。
「ああ、あの噂の東先生ですが、いつも紹介をいただきありがとうございます」と精神科のY部長が満面の笑顔で、「こういう機会がなければ会えませんね」
(噂の?)
「噂とは?」
「最近、分院の医局で、一人では、なかなか精神科外来の受診のハードルが高く、受診してもお話ししてくれなかったり、再び来なかったりすることが少なくないのです」
「そんなものですか?」
「家族や親族に連れられてくる人が多いのですが、一人で受診する人が多くないのです」
「へえー。そうなんですか」
「東先生から紹介される人は、緊張しないで素直にお話してくれるので助かるとお聞きしています。」と満面の笑顔でY部長が答える。
「先生の話し方が上手だと思われます」(なんか褒められている?)
「ところで、うち(精神科)に来ませんか?」
「え?」
「うちの同門でも、札幌医大内科から転向した先生がいますので・・・」
(あながち冗談と思えない・・?)
「うちの同門のS先生のことですか?」
「知り合いですか?」
「先輩です」
「SLEの精神症状が出た患者さんの時は、内科的にも精神科的にもコントロールが不可能だったので、大変苦労しお世話になりました。」とY部長が満面の笑顔で答える。
「ところで、うち(精神科)に来ませんか?東先生はセンスがある。」と周りの精神科の先生は微笑み返しをしている」
「胃カメラのできる精神科医もいいですよ」と冗談には聞こえない・・?
「機会があれば・・?」と言葉を濁す。
「待ってますよ」と言われて別れた。

後日、上司のK副院長にこのように言われたことを話してみたら、
「おまえは担がられているんだよ。騙されているんだ。それとも転向するのか?精神科はよっぽど、人がいないのかなー」と一笑されてしまいました。
「いえ・・・?」
しばらく、夢にも出たのだが・・・?瞑想していると思い出すことがある。
「あれはどういう意味だったのだろう??」

投稿者:消化器内科部長 東 直樹

「オペ場詩人」 長尾 知哉

投稿日時:2017年5月8日 09:25 月曜日

「酒場詩人(厳密には俳人であり詩人ではないのだが)」吉田類の会に行った。わたしは酒をほとんど飲めないし、飲まないので会場でもウーロン茶オンリーである。400人くらいの人がメシ食って、吉田類と乾杯するだけの会である。それだけでは本当にグダグダなので、最近はある市町村の食材でコースが振舞われ、その地にちなんだ俳句コンテストが行われている。

その日のテーマは平取町、俳句のお題は「平取町」、「トマト」であった。ゆっくりと考えればよいと思っていたが臨時手術でオペ場(業界では手術室のことをこう呼ぶ)に呼ばれた。俳句どころではなくなってしまった。

手術は終わり句を考えるも平取とトマトがピンと来ない。あわててネットで平取町のページを開く。日高にある人口5000人程度の町。沙流川が町に注ぎ二風谷はアイヌ文化の拠点。スズランが群生する幌尻岳。寛政11年創建の義経神社。源義経が奥州から北方へ逃れたとされる義経伝説の地が平取である。義経はこの北の地で風に吹かれるスズランを眺めなにを想ったか。などなど「ネット吟行」をしていたら、義経のまとう緋縅は「ニシパの恋人」で有名な真っ赤に熟れたトマトの色そのものだった。

締め切りぎりぎり投句し吉田類と乾杯。会の終わりはいよいよ結果発表。奇をてらった句から思わずうなる句まで優秀作が発表されていく。サイン本からホテルの食事券まで賞品もさまざま。そしていよいよ最優秀作。

義経の 緋色まといし トマトかな

酒場詩人とオペ場詩人がパークホテルのステージで邂逅したところで会はお開きとなった。

投稿者:外科医長 長尾 知哉