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「カメラ」 東 直樹

投稿日時:2018年6月25日 09:40 月曜日

私は消化器内科医師である。
消化器内科医である以上、カメラすなわち内視鏡検査を日常診療の一環として施行している。原則、内視鏡検査を速やかに行うことが肝要とされている。とはいうものの最初からスムーズに施行できたわけでない。

 昭和63年3月に札幌医科大学医学部を卒業して、医師国家試験に受かった後、札幌医科大学第一内科(現在の消化器内科講座)に入局した。初年度は先輩の管理下で上部内視鏡検査(いわゆる胃カメラ、この後便宜上胃カメラとします。)を10数件施行する(こなす)ことが通例とされていた。
しかし、私の場合に当時の上司(いわゆる上級医)K藤先生が胃カメラをすべて施行するので、私の分が回ってこない。また、今では当たり前に胃カメラは電子スコープであるが、当時は大学病院しか電子スコープがなかった。他の病院はまだグラスファイバーからなるファイバースコープであった。ファイバースコープは術者しか見えないのである。電子スコープであれば、現在の様にテレビなどのモニター画面に映るため、大勢の皆でモニターをみて、議論したり、若年者の医師の指導についてもモニターを示しながらできる。当時は術者自身が最新式の電子スコープを使えたいので奪いあい状態であった。研修医の指導どころではなかった。

平成元年6月にM市立病院内科に移動した。いわゆる研修である。当時、一期先輩のS谷先生が
「今度来る研修医は大学で30件以上胃カメラをしてきた強者だ。」
と嫌味な噂を流していた。実際には私自身、胃カメラは3件しかしていなかった。
当時のM市立病院の上級医のF先生(前回、「泥棒」のエッセイで登場)は
「30件でなく、3件?」
「はい。」
「え???」
「なんだ、初めから指導するのか・・」とトーンが下がる。
その当時、私の担当の胃カメラの施行日は月曜日と水曜日の2回であった。月曜日はF先生と、水曜日はK副院長であった。
最初の月曜日の朝、内視鏡室で胃カメラの開始である。当然、電子スコープでなく、ファイバースコープである。ファイバースコープは術者一人しか観察できない。他者に見せるならレクチャースコープを装着するが、術者には観察視野の光量が減り見えにくくなる。
突然、ストップウオッチが渡された。
「何ですか?」
「5分だ。5分経って、カメラが入らなかったら交代!」
無茶苦茶である。これが指導か?。当時は、なかなかカメラを飲ますことができなく、よく交代したものです。水曜の胃カメラが終わったら、疲れ果てて一週間が終わった気がしました。胃カメラ施行医のストレスである。
その2週間後、心窩部痛で来院した70歳の胃潰瘍の患者さんが入院して私の担当になった。当時は現在の様に、ヘリコバクターピロリ菌の除菌も強力な酸分泌抑制剤もなく、2週に一度、改善を確認するために胃カメラをしては、粘膜保護剤を調整したものです。半年後、この患者さんが胃カメラのあとで
「先生、胃カメラ上手になってきたね。はじめは下手でひどかったね。」
と笑って言われたときは本当に頭が下がる思いでした。その頃から、胃カメラの観察&技術も向上し、胃カメラをするストレスも消退してきた。

そんなある日、89歳の女性の平坦型の早期胃がん(Ⅱb)の症例に遭遇した。一緒にF先生と観察して、確認しました。翌日副院長回診の後に、K副院長が
「お前がⅡbを見つけたって(10年早いぞ)?怪しいから、俺がチエックする。」となんとF先生と観察した2日後にいっしょに観察しなければならなくなった。いざ、胃カメラ施行中に胃カメラを覗きながら
「これがⅡb?(本当か?かなり怪しい)。一応生検しておくか?」後日生検結果が癌であり
「これが癌か。Ⅱbか。東はカメラがしつこいからな?」と胃カメラがしつこいK副院長に言われてしまった。K副院長は別名「覗きのK」の異名を持つ。一度、大腸内視鏡検査で50個以上のポリープを12時間かけてしつこくポリペクトミーをしたそうだ。その間ファイバースコープを覗くように見るためにそのような異名がついたそうだ。

という感じで、研鑽(?)を積みかさねて、現在まで約2万件以上の胃カメラをするに至った。今となれば楽しい(?)思い出です。



投稿者:消化器内科部長 東 直樹

「スマホが・・・」 紀野 泰久

投稿日時:2018年6月19日 08:56 火曜日

5月中旬のこと。病院に向かおうと車に乗った。いつものようにシガライターに接続した充電器にスマホをつなぐ。あれ?充電のLEDがつかないなぁ。ここのところUSBコネクターの接触が悪かったからなと思いつつ何回か抜き差ししてみる。やはりだめだ。コードの方がだめになったかな。病院に着いたらほかのコードで試してみよう。

病院についてほかの何本かのコードで試したが充電できない。スマホ側のコネクターが死んだ。5年も使っていたから仕方ないかも。

仕事を終えすぐにドコモショップへ。ショップで試してもらったがやはり充電できず。保証期間も過ぎていたので新しい機種に機種変更となるようだ。USBコネクターがダメなためWiFi経由でデーターバックアップ。会員番号やIDなどをその間に控えていく。バックアップが終わった時点ではもう充電40%を切っていた。

新しい機種を持ち帰りアプリ入れ直し会員番号などを入れていく。え、ここで問題が。お財布携帯としてEdyを以前から使っていたがIDでは移行できない。何回か繰り返すができない。え、え。どうやるんだ。パソコンからEdyのサイトを見ると一度センターに預け入れしないと残高移行ができないようだ。古いスマホの電源を入れ家のWiFiにつなぎ預け入れの作業を行う。充電は20%を切っている。あせる。結局作業が終わったのは10%を切ったところだった。

あー、ビックりした。時間との勝負だった。お財布携帯を使っている人は一度残高移行の方法を確認しておいたほうがよいであろう。ふーーう。

投稿者:外科部長 紀野 泰久

「大食い家系 〜蛙の子は蛙〜」 遠藤 香織

投稿日時:2018年6月11日 10:25 月曜日

我が家は全員そろって大食いで、エンゲル係数は非常に高いです。

今も私はBMIが低いわけではないのですが、乳児の頃は更にひどく、完全母乳なのに体重が+2SD(平均と比較し、非常に太っている指標)になり、母が慌ててスイミングに通わせて、やっとすっきりした体型になったそうです。

第一子の4歳児は乳児の頃に体重が+2SDでぷっくりしています。2018年1月に第二子が生まれ、また体重が+2SDになってしまいました。私も基本的には母乳育児なので、何が乳児の体重を増加させているのかわかりませんが、自分に含まれる遺伝子は乳児期に体重増加をもたらすようです。

自分のダイエットもかねて、子ども達とスイミングに行くことにしていますが、やはりスイミングをすると体型がすっきりしてきて、第一子はやっと+1SDになりました。「この垂れたほっぺはいつ無くなるんだろう??」とはらはらしています。

今年は第一子が幼稚園、第二子が保育園デビューし、二人とも風邪を引き、早々と私もうつされて、健康管理に気をつけています。

最近、農家の息子という配食サービスにはまり、1食400kcalで塩分控えめ、管理栄養士さんが作った美味しい料理を息子と平日の毎夕食で食べています。お母さんの手料理は・・・というと、土日だけ手料理の手抜きママです。
しかし、気づくとお腹が鳴っている自分や、炊飯器を開けてご飯を食べてる子どもや、口をパクパクしてミルクをねだる赤ちゃんの様子を見ていると、我が家は質よりもたくさん食べる方が重要なのかな?と、悩んでしまいます。

皆様も体重管理にはくれぐれも気をつけて、変形性関節症の予防に気をつけましょう!


投稿者:整形外科医長 遠藤 香織

「ピラティス、始めました・・・」岡 敏明

投稿日時:2018年5月28日 08:54 月曜日

以前から、「筋肉と脳は鍛えられる!」と個人的には考えていた。しかし、鍛えるための具体的な方法が判らず、最近は著しい体力低下と脳力低下を、日々感じるようになってきた。幸い4月から、少し時間的な余裕が出来そうだったため、これを機会に、何か身体と腦に良いことを始めよう、と考えた。

すると偶々、江別市で開かれるスポーツ教室の中に、「ピラティス教室」なるものがあることを発見。応募したところ当選となり、4月から江別市内の某体育館で、毎週金曜の夜、ピラティス教室に参加することになった。

ピラティスとは、1920年代にドイツ人従軍看護師のジョセフ・ピラティスさんが開発した、身体のストレッチや筋力強化、そしてバランス強化を目的としたエクササイズである。

実は生まれてこの方、こういった「教室」に参加するのは初めてで、初日はかなり緊張。しかし30代から60代くらいの参加者が30名程で、男性も4~5人いて、少しホッとした。

また、途中で挫折するかも・・・、との心配もあったが、今の所金曜日の夜に3回、連続で出席 (残り12回!)。マットやボールを使ったりしながら、毎回約1時間のエクササイズをしている。今の所筋肉痛もなく、かなり楽しい。そしてレッスンが終わった後は、「頭がすっきりし脳にも良い」様な感じがして(思い込みかもしれない)、大変満足している。

ピラティス教室でのエクササイズ終了後は急ぎ自宅に帰り、入浴。その後のハイボールが、とても「うま~い!!」。
ということで、8月まで毎週金曜日の夜は、ピラティスとハイボールです。ハイボールは余計ですが、身体や体幹を鍛えると、脳にも良いような気がします。皆様も、何か始めませんか。

投稿者:小児科臨床顧問・血友病センター長 岡 敏明

「将棋観戦とAI, IA?」 久野 健二郎

投稿日時:2018年5月7日 09:35 月曜日

小学3年生ぐらいで将棋を覚え、しばらくは家庭内や友達とかなりの対局をしておりました。初めは思いつくままに駒を進め一時間で何局も指していたものも、次第に指し手が遅くなり一局に時間がかかる様になった中学生ぐらいからは飽きっぽさから熱も冷め、今の棋力はさっぱりです。

当時の将棋情報は月刊や季刊の雑誌か日曜のNHK番組が専らでした。その後に週間の将棋新聞が発刊され(2016年で休刊とのこと)タイムリーな情報が新鮮でした。

一昨年にとあるプロ棋士が対局中に将棋ソフトを不正使用しているのではとの疑惑からタイトル戦参加停止、後に冤罪として将棋連盟が謝罪するという混乱があり、どうなってしまうのかと思われた将棋界ですが、昨年は中学生棋士である藤井聡太現六段による驚異の29連勝と羽生善治永世七冠の誕生で世間の注目は大きく回復したと思われます。

最近はインターネットでのリアルタイムな中継に加え、注目の対局では場合によっては複数のプロ棋士が登場して状況の分析解説が行われており、より楽しい時代になって来ました。

加えてここ最近の盛り上がりに大きな役目を果たしているのが、AI(artificial intelligence:人工知能)による状況分析であるかと思います。
昨年には将棋ソフトが現名人に2連勝しました。その将棋ソフトも新開発されたソフトには全く歯が立たない状態とのこと。いろいろな考えや想いはあるでしょうが恐らくほとんどの、と言いますかたぶん全ての人類より既にAIの方が強い時代になっているという考えが大勢を占めるかと思います。
現在はAIがリアルタイムで現状を数値化して評価したり、予想される指し手を示したりします。将棋の変化はすこぶる多いのですが、答えが決まる最終盤などは一瞬で数十手数もの勝ちへの道筋を表し、まさに人間業ではありません。

ただし、かなりの確率で最善もしくは有効な指し手を示すであるコンピューターの思考結果をみるだけでは、アマチュアレベルの人では多くの人がそれほど楽しめないのではないかと推察します。凄い正解だとしても、どのくらい凄いのかがやはり、プロ棋士による解説がないと感じることができないのです。
「こんな手、人間は刺せませんよ」と解説された手を藤井六段や羽生竜王がスッと指してしまった時は、私の頭の中でどよめきが沸き起こり、最高に面白い瞬間です。今までになかった観戦スタイルになってきたかと感じております。

AIの発達は将棋に限らず、様々な世界、医療の世界にも加速度的に大きな関わりを持つことは間違いありませんが、なんだかAI対人間みたいな構図で示される事が多いかと思います。しかしながら、しばらくの間は知性や知能を人工的に置き換えるものではなくて、アシストして増幅するもの、Intelligence Assistance や Intelligence Augmentation であればより楽しいかなと考えております。


(第76期将棋名人戦七番勝負 第二局 佐藤天彦名人 対 羽生善治竜王 の解説をちらちら眺めながら、、、)

投稿者:麻酔科部長 久野 健二郎