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「函館マラソン」早坂怜

投稿日時:2018年8月13日 09:36 月曜日

自分は函館が地元ですが、昔は大きなデパートがたくさんあり、よく休みになると遊びにいったものですが、数年前に西武百貨店がつぶれて、来年ついに駅前の棒二森屋もつぶれてしまいます。

また、函館は日本三大夜景の一つでしたが、日本新三大夜景では、長崎、神戸、札幌となってしまいました。人口もだんだん減ってきていて、徐々に廃れていってるなーと何だか悲しい思いをしていたのですが、この前函館マラソンに参加してみました。

函館マラソンは数年前からフルマラソンも始まったばかりですが、かなり力が入っていて、まずコースが函館中を周り、観光気分を味わえるのと、応援も湯の川近辺のホテルの応援がすごい豪華だったり、駅前の老人達の踊りがあったり、ラジオ局のDJっぽい人が選手一人ひとり応援してくれたり(多分ラジオで流れている)、エイドフードも、海鮮丼や塩ラーメン、ミルクチョコレート、抹茶ショコラ、五勝手屋の洋かん、チーズオムレット、カステラ饅頭と、函館名物がたくさんでてきます(途中でお腹が痛くなってきます)。マラソンをしていながら函館を観光しているような気分になれるので、今まで参加した大会の中でもかなり楽しい大会でした。

ネットを見ると、やはり観光名所としての意地があるようで、ランナーの意見を取り入れながら毎年より良い大会にしようとしているみたいです。

函館マラソンで函館中を走ってみて、まだまだ函館も捨てたもんじゃないなーと思ったので、人口の減少など深刻だと思いますが、何とかして盛り返してもらいたいものです。

投稿者:麻酔科医長 早坂怜

「アジサイを見に行ってきた」折居 史佳

投稿日時:2018年8月6日 09:32 月曜日

「そろそろリレーエッセイの順番が廻ってくるなあ」と思い「また、札幌のお花事情をレポートしようかなあ」ということで、7月中旬のある雨の日、豊平公園にアジサイを見に行って来ました。

駐車場に車を停め、ウェブサイトからプリントした園内地図を頼りにシラカバ林を目指して歩くと、すぐにたくさんのアジサイが見えてきました。
   

ネットで調べましたら、このアジサイは「ホンアジサイ(セイヨウアジサイ)」といって、日本を原産国とするガクアジサイが18世紀にヨーロッパに持ち込まれて品種改良され、その後日本に逆輸入されたもののようです。アジサイは土壌のpHによって色が変わるそうで、このことから花言葉は「移り気」ですが(花言葉はこのほかにも「乙女の愛」などいくつかあるとのこと)、この日に見たアジサイは、降りしきる雨の中、誰かが見に来てくれることを「一途に」待っているように見えました。
    

シラカバ林から緑のセンターに向かうと、そこでは別のアジサイ「アナベル」が出迎えてくれました。


アナベルは北米原産のアジサイで、色は白かピンク。こちらはホンアジサイに比べ花が大きく、はつらつとして見えました。


投稿者:IBDセンター部長 折居 史佳

「ランドールのことなど」 関山 伸男

投稿日時:2018年7月30日 16:46 月曜日

 ひさしぶりにリサ・ランドールの“ワープする宇宙”を読み返してみた。10年ほど前に初めて読んだ著作であるが、今読んでも新鮮である。それは理論物理学の歴史や方法論は普遍的な内容であるからと思われる。以前は純粋に理論物理学の体系を知るのに最適な書物として読んだが、今回読むにあたっては看護のバイブルとも云える科学的看護論(薄井坦子著)がなぜ難しいものとしてイメージされているのかを知りたい等の思いもあった。このランドールの著作は、数式等は使わずに話が進められており、多くの分野の人に理論物理学への興味を満足させるように意図している優れものである。もちろんこれを読んで理論物理学を改めて勉強しようというような大それた考えはないが、自然現象への取り組みと思考方法は多くの平易なたとえ話とともに実に思考の糧となる。

 ランドールは、自然現象を学問として捉えようとすると大きな山に例えられると説き、山を征服するルートを模索するには二つの方法が考えられるとしている。ひとつは麓から段階を追って登っていく方法で、ニュートン力学や相対性理論、量子力学、更には標準理論と呼ばれるモデルを使っての研究であり、もう一つは頂上を想定してそこから下に降りていく研究の仕方である。後者には“ひも”理論(超ひも理論)などである。現在、ようやく麓から登っていく実証的な理論と頂上から降りてくる霧の中の理論が余剰次元やブレーンワールドといった理論を仲介につながろうとしている。このような山の例えは科学的看護論でも理論の本筋として取り上げられており、この場合は山の頂上は極められており、看護の本質として“看護とは生命力の消耗を最小にするよう生活過程をととのえることである”と掲げられている。そのすそ野から麓はナイチンゲールの看護覚え書をはじめとした著作週によってうめられている。この山登りのルートは薄井による科学的看護論によって懇切丁寧に仕上げられている。

 ランドールによれば、自然現象を観察してモデル化するには記述の手段が定式化されていなければならないとされ、理論は次元によって記述されなければならないとしている。すなわちわれわれの現実の世界は3次元空間と時間の次元を加え4次元時空で記述されている。しかし、理論物理学では山の頂上のひも理論に至るにはこの世の中を4次元では表現できなくて、10次元ある11次元の方向から見なければならず、巻き込まれた余剰次元やブレーンワールドなどの発想を取り入れて解決しようとしている。すなわち次元の考え方は、時空を離れて、ものの特性を表現する手段としても考えられる。薄井は人間の特性を捉えるためには四つの方向から見る事が必要としているが、まさしく4次元的見方と思われる。

 ランドールはまた、山を登ることはこの世の中を微細に見ていくことに通じており、新しい理論が構築されることは、その前の理論をさらに微細な世界に広げることであると言っているが、その新しい理論はそれまでの理論とは似ても似つかない中身を呈しているとしても、理論はしっかりとつながっていることのたとえとして、人間の体の構造を例に挙げており、人間は一皮剥くとその中味はまず表面の見た目とは大きく異なっていて、いくつかの器官が並んでおり、さらには臓器が器官を構成していて、もっと微細に見ると臓器は細胞からなっており、その細部をみると染色体や遺伝子に行き着くもので、いずれも各段階は前段階と見た目は大きく異なっているが、きちんと無駄なくつながっているとたとえている。

 このような考え方はとても有用で、ひとの対象特性を捉える際のからだの構造の見方といったところで多くの示唆を受けるものである。病気が起こす症状などの現象は、身体の表面を見ていてもわからないが、それを知るためには、その下の器官の状態、その器官を構成している臓器の状態、等といった段階を丁寧に追っての検討が必要であるということであろう。さらに言えば、病気を持ったひとを捉える際に臓器レベルのみを考えて検討することは、理論物理学の世界を捉えるのにニュートン力学を無視していきなり相対性理論から始めるようなものであって、説明がとても難しくなることの例えであろう。

 ランドールの解説では山の麓から登っていきつつあるニュートン力学、相対性理論、量子力学、標準理論、大統一理論、等を経て、この世を構成する粒子の超対称性と、山の頂上から下ってくる超ひも理論をつなぐ世界は、二次元膜上に展開するブレンワールドモデルによって説明している。ブレーンワールドでは重力子以外の粒子はこの膜に付着しており、この膜の表面から離れることはできないと考えられ、世の中には異なる理論体系をもつかもしれないこのようなブレーンワールドが無数に存在しており、ブレーン間ではたとえそれが重なっていても隣のブレーンを感じることも覗くこともできないとされ、唯一その間を自由に動くことのできる重力子のみがこのような世界の情報交換を担っているのかもしれないとしている。さすがにランドールもこのような考え方についての現実のわれわれの世界におけるたとえ話はされていなかったが、科学的看護論では薄井はすぐ隣のひとであっても他人の認識には見ることも入り込むこともできないととらえており、ブレーンワールドのたとえと同じような存在と考えられかと思う。しかし看護には患者の認識を知ることがきわめて大事であると説いて、それを知る対応法としては患者の認識を外から推論するのではなくて、看護師の頭の中に患者の認識を再現するといった考え方で解決を図るように説いている。

 理論物理学の世界では、新しい理論が提出されると、そこには表面からは伺い知れない人体の中を見るように、それまでとは似ても似つかない世界が展開されるとランドールは言っている。新しい理論を知ってそれを理解するには新たな言語を学ぶと同じような努力が必要ということであろうか。科学的看護論も看護学における新しい言語と受け止めて、事例検討などの実践を繰り返して学ぶことが習得への早道であり、そのような中では真に必要なものは難しくはないであろう。


投稿者:内科診療科部長 関山 伸男

「めまい」 室田 千晶

投稿日時:2018年7月23日 09:08 月曜日

めまい。
時々患者様からの訴えのある症状の一つだ。
そういったときは脳の検査をさせて頂き、特に異常がなければ、「お薬を出しておきますので、これを飲んで、お家で安静にしていてください。続くようなら脳神経外科、神経内科、耳鼻科などを受診してみてください。」とこれまで何度も言ってきた。

ゴールデンウィーク中のある日、朝5時くらいに目を覚ました。トイレに行くため起き上がろうとするが立てない。もう一度立とうとすると、布団の上で転んでしまった。周りがぐるぐる回っているような感覚、なんか気持ちも悪い。
「めまい?」
とりあえず這ってトイレに行き、布団に戻り安静にした。

2時間程安静にしていると、少し落ち着いた。
この日は回診当番だったので、準備をして病院へ行った。
カルテの確認をするためパソコンの画面を見ていたら、まためまいに襲われた。
異変に気づいたもう一人の回診当番の外科医に点滴をしてもらったが一向に良くならない。動けない、動きたくない。結局入院を勧められ、回診当番は回診される患者になってしまった。
一晩入院して動けるようになったので、翌日病室からそのまま出勤した。
幸いなことにそれ以降、めまいは起きていない。

今回の一件でめまいがとてもつらいことがわかった。めまいの患者様には、これまで以上に優しく接することができると思う。
でも、緊急を要するめまいでない限り、「お家で安静にしていてください」と、これからも言い続ける。
1泊2日の入院費は、びっくりしてめまいを起こしそうになるから。

無理をしてでも家に帰ればよかった・・・。
いざというときのために保険にも入らなきゃ・・・。


投稿者:外科医長 室田 千晶

「祭りのあと」 松井 裕帝

投稿日時:2018年7月17日 10:03 火曜日

 西日本豪雨による甚大な被害が連日報道されていますが、大雨の当時仕事で現地に滞在しており、深く大きな悲しみを感じています。また、死刑という制度に対する賛否両論はありますが、オウム事件関係者の死刑執行、全員救出というフィナーレを迎えましたがしっかりと検証が必要であると感じたタイの洞窟閉じ込め事件、色々考えさせられる出来事が続いております。

 こんな時に、元気や感動を与えてくれるのが、スポーツですね。ロシアW杯の日本の快進撃、錦織圭選手の全英オープンでの快進撃、連日寝不足になりながらも、テレビから離れられない方々も多かったことでしょう。勿論、私もその一人であります。ソチオリンピックでの日本選手団の活躍に連日、大いに感動していたのが遠い昔のようです。

 そして、そんな一大イベントが終わってしまって、これからどうしたら良いのかとお悩みの方々、これからはJリーグです!ご存知とは思いますが、イニエスタ(スペインの至宝、メッシも所属するバルセロナの大スター)、トーレス(イニエスタと共に2010年W杯優勝メンバーであり、バルセロナのライバルチームのアイドル)がJリーグに参戦してくれます。彼らは、西日本豪雨の報道を聞いた際に、 “被災された方々へのメッセージ”を送って、すでに心は日本にあるようです。一流アスリートは心も整っていますね。

 9月には札幌ドームで両チームと、我らがコンサドーレ札幌との試合が予定されています。日本代表の活躍により、Jリーグも盛り上がること間違いなしです。みなさん、是非スポーツの感動を現地で観戦してみてはいかがでしょうか?また、ロシアW杯中に現地で試合観戦した日本人の、自分達が出したゴミを自主回収している姿が海外メディアから絶賛されたことも我々日本人の評価をあげています。いつも観戦後にはやっていることではありますが、使用前よりも綺麗にする気持ちでスタジアムを使用しましょう。


投稿者:外傷センター部長 松井 裕帝