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「熱中症」 小野崎 慶一

投稿日時:2015年8月12日 08:01 水曜日

北海道の夏は本州に較べれば、まだあまいものである。

数年前、会議のために千葉の幕張まで出張することになった。
7月末でとても暑い時期であった。羽田空港におりると、ムッとする暑さで、早々に幕張行きのバスに乗り込んだ。(なぜこの普通のバスがリムジンバスというのか?) 長い会議は夜遅くまで続き、さらに懇親会へとなだれ込んだ。
結婚披露宴のような大宴会もようやく終わり、会場の前には40階はあろうかという大きなシティーホテルが見え、「今日はこのホテルに泊まるのか」とほっとしたのも束の間、後ろから「2軍の君たちはこっちだ」とバスが待ち受けていた。

約20分あまり、バスに揺られてようやく着いたのは町はずれのものすごく古いビジネスホテルだった。 疲れていたので早々に寝ようと部屋に着くと、窓から大きなお城が現れた。「ここからディズニーランドのお城が見えるのか」とよく見るとただのラブホテルであった。
馬鹿馬鹿しいので、早く寝てしまおうとベッドに横になったが、それにしても蒸し暑い。
部屋にはエアコンがあるはずだと探したが見当たらない。 まさか今時エアコンもないホテルなどあるはずがない、と必死に見渡すと、壁に四角いストーブの様なものが備え付けられている。しかも「エアコンのリモコンはうしろの壁にあります。」と張り紙までしてあった。そのリモコンを作動させるとエアコンらしきものは「ゴゴゴー」と動き出した。
ようやく涼しくなってきた、と思っていたら、このエアコンはベッドの真横に固定されており、そこから一方向にしか風が来ないので、丁度腰から下は涼しいが上半身は暑いままである。
仕方がないので、180度向きを変え寝ると、今度は頭が寒くなりすぎる。
そうやって1時間ごとに頭と足の向きを変え、まんじりともせず一夜を過ごした。

翌日の会議も昼過ぎに終わり、ようやく帰れると電車に乗り込んだが、途中の乗り換えの間中ホームで日照り状態でクラクラとした。温度計は36度となっていた。
空港に着いたら、なんだか頭が痛くなってきた。まずいなと思っているとだんだん気持ち悪くなって空いているベンチに座り込んだ。もしかしてこのまま気を失って大変な事になるのでは、と頭をよぎったが1時間ほど休みようやく落ち着いてきた。
やはり、暑さと変なエアコンのせいで熱中症になったのだ、と後で思った。
出張の時は、くれぐれもホテル代をけちらずに、まともなホテルに泊まりましょう。


投稿者:放射線技師長 小野崎 慶一